東映アニメ、ディープラーニングのスタートアップ企業PFNの第三者割当増資を引き受け アニメ制作のクオリティと生産性向上を推進 合弁設立も視野に

東映アニメーション<4816>は、ディープラーニングの研究と開発を行うスタートアップ企業であるPreferred Networks(以下「PFN」)の第三者割当増資を引き受け、出資を行ったことを発表した。具体的な出資額は非開示。
本出資により、PFNの業界随一のAI技術力に東映アニメのアニメ制作ノウハウを掛け合わせ、事業共創を一層進化させていく。出資に加え、合弁設立を視野に入れ、業界課題となっている業務効率改善を図るAIソリューションの開発を進めていく。
これらの取り組みを通じて、より良い製作環境を整えることで、良質なアニメーション作品の創出を支え、世界中の子どもたちに夢と希望を届けるという東映アニメの理念の実現を、より力強く推進していくとしている。
▼Preferred Networks 代表取締役 最高経営責任者 西川 徹氏コメント
PFNは、生成AI基盤モデルからスーパーコンピュータ、チップ(半導体)まで、AI技術のバリューチェーンを垂直統合することで、ソフトウェアとハードウェアを高度に融合したソリューション・製品を開発し、様々な産業領域で事業化しています。これまでクリエイティブ産業向けにもAI技術を活用した制作手法を提案し、新しい表現・体験の開発に取り組んできました。このたびの東映アニメーションとの資本業務提携が、クリエイターの創作活動を支援し、創造性を拡張するような新しい技術の開発につながるものと期待しています。
▼東映アニメーション株式会社 常務取締役 製作本部長 山田 喜一郎氏コメント
Preferred Networksは2014年の創業以来、短期間で革新的なAI会社へと成長し、今や日本を代表する企業と弊社では考えております。 2021年には、同社との取り組みから生まれた背景美術制作支援ツール「Scenify」は、アニメ製作における課題や問題を改善し得る可能性を感じさせてくれました。そしてこの度、当社とPreferred Networksは、互いの知見と技術を融合させ、アニメ製作に尽力するスタッフを力強く支援するための新たな取り組みに挑戦いたします。この取組みは、当社のみならず日本が誇る優秀なクリエイターたちの一助になると信じておりますし、両社が共に成長しあえるパートナーであるとも確信しております。
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1008億3600万円、営業利益324億3200万円、経常利益331億8800万円、最終利益236億2300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816
会社情報
- 会社名
- Preferred Networks(PFN)