スパイスマートは、中国における主な動画配信プラットフォーム上で配信されている日本発アニメ作品の動向調査として、2025年春スタート作品を含めた最新のランキングをまとめたレポートを公開した。
■調査概要
【調査期間】
2025年5月1日時点のランキングを調査
【調査対象】
中国の動画配信プラットフォームにおける日本発アニメ作品
【対象プラットフォーム】
bilibili(嗶哩嗶哩)/ Tencent Video(騰訊動画)/ iQIYI(愛奇芸)/ Youku(優酷)
【調査方法】
各プラットフォーム独自のランキングに加え、視聴数・フォロワー数などの複数指標を集約
■5月調査:トップ20の半数以上が春アニメ新作
▼bilibili アニメランキング トップ20(2025年5月1日時点)

bilibiliアニメランキング上位20作品のうち、12作品が春の新作アニメとなり、新作タイトルへの関心の高さがうかがえる結果となった。
新作のなかでも『阿波連さんははかれない 第2シーズン』『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました~そのに~』は、累計の総視聴数・フォロワー数・総合評価いずれも高水準を記録。また2025年冬の新作アニメ『俺だけレベルアップな件 Season2』は累計1億回を超える勢いで視聴されている。
同様にシリーズが継続配信されている作品(例えば『シャングリラ・フロンティア』『地縛少年花子くん』『ウマ娘』『青の祓魔師』『転生したらスライムだった件』など)も累計の総視聴数・フォロワー数が高く、安定した支持を得ていることがわかる。
一方で『アポカリプスホテル』はオリジナル作品ながらも10位にランクインし、評価点は9.9と期待値の高さがわかるとのこと。
長期シリーズ作品の強さも健在で、『名探偵コナン(中国語吹替版)』は16億8千万回という圧倒的な視聴数。フォロワー数や評価においても、新作とは桁違いの数値を示し、ランキング上位の常連として広く親しまれているという。
▼bilibili アニメトップ50にランクインした2025年春の新作アニメ(抜粋)

▼Tencent Video(騰訊動画)・iQIYI(愛奇芸)・Youku(優酷)における人気上位作品

『名探偵コナン』『クレヨンしんちゃん』『ウルトラマン』『ドラゴンボール』など、長く親しまれてきた日本アニメが各社の上位にランクインした。これらのプラットフォームでは中国語吹替版が多くランクインしており、ファミリー層の利用率が高いことがうかがわれる。
■LIVEOPSISによる中国アニメ市場の定点観測とビジネス支援
LIVEOPSISでは、ゲーム・アニメ業界を中心とした企業向けに、中国アニメ市場の定点観測や“海外展開のヒント"となる調査・分析データを提供している。
今回の調査は中国市場でのアニメIPの人気推移を可視化する参考資料として活用されており、特にIPコラボの選定やタイトルの人気裏付けデータとして、多くの企業から関心を集めている。
今後もLIVEOPSISでは、各配信プラットフォームごとの人気傾向やIP別のトレンドを毎月レポート化し、ゲーム・アニメ・エンタメ企業にとってのビジネス支援を強化していく。
本調査結果については、スパイスマートが運営するスマホゲーム専門運営ソリューション「LIVEOPSIS(ライブオプシス)」の会員向けレポートとして毎月提供しているとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 設立
- 2015年7月
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄