韓国KRAFTON、第1四半期決算は売上31%増の899億円、営業利益47%増の470億円と大幅増収増益&過去最高を更新

韓国KRAFTONは、4月29日、2025年第1四半期の連結決算(K-IFRS)を発表し、売上が前年同期比での31.3%増の8742億ウォン(899億2200万円)、営業利益が同47.3%増の4573億ウォン(470億3900万円)と大幅な増収増益を計上した。過去最高の四半期業績になったという。

 

 

当期実績
(2025年第1四半期)

前四半期実績
(2024年第4四半期)

前期比増減率
(%)

前年同期の実績
(2024年第1四半期)

前年同期比増減率
(%)

  売上高

8,742

6,176

41.6

6,659

31.3

  営業利益

4,573

2,155

112.2

3,105

47.3

 

■2025年第1四半期の主な成果とコアIP事業の方向性

事業部門別部門では、PCが3235億ウォン、モバイルが5324億ウォン、コンソール・その他が183億ウォンとそれぞれが売り上げを上げながら堅調な成長を維持した。PCプラットフォームでは、“PUBG: BATTLEGROUNDS IP"を中心としたコンテンツの多様化とライブサービス事業の好調が第1四半期の業績を牽引した。また、新しいタイトルである『inZOI』の早期の成功も重要な役割を果たした。

モバイルプラットフォームでは、プレミアムアイテム、IPコラボレーション、ローカライズ戦略によって売上の増加に貢献した。『BATTLEGROUNDS MOBILE INDIA』(『BGMI』)は、インドの自動車メーカーである「Mahindra」等の著名な地元ブランドとのコラボレーション展開を行いプレイヤーからの好評を得て、『BGMI』のローカライズコンテンツとしては過去最高の売上を記録した。

過去最高の第1四半期の業績 は、主に“PUBG: BATTLEGROUNDS IP"の拡大と"ビッグフランチャイズIP"を確保する戦略によって成し遂げられた。『PUBG: BATTLEGROUNDS』はF2P(無料プレイ)への移行降、今年3月に最大同時接続者数が140万人を超える等の高い人気を維持し、持続可能なサービスであることを証明している。

今後は、アーティストやブランドのコラボレーション等によるコンテンツの強化や、新マップや新モードの導入を通じてプレイヤー体験の向上を図っていく予定。また、“PUBG: BATTLEGROUNDS IP"をベースとした新作タイトルを通じてプラットフォームやジャンルの拡大を加速し、新世代のプレイヤーやグローバル市場へのリーチを目指す。

予定している今後の主なタイトルは、エクストラクションシューティングゲームの『Project Black Budget』、コンソールバトルロイヤルの『Project Valor』、トップダウン型タクティカルシューティングゲーム『PUBG: BLINDSPOT』がある。そして、Unreal Engine5によるフォトリアリスティックなグラフィックスへの移行とユーザー生成コンテンツ(UGC)の導入により、KRAFTON は新鮮なプレイヤー体験を提供し、最終的には PUBG を「PUBG 2.0」ゲームプレイプラットフォームに進化させることを目指している。

『inZOI』は2025年3月28日に早期アクセス版をリリースし、グローバルにおける初週販売本数が100万本を突破。これは『PUBG: BATTLEGROUNDS』を含むKRAFTONのパブリッシングタイトル史上、最速の販売記録となった。売上の約95%は海外で、"PUBG"の足跡をたどるKRAFTONオリジナルIPの世界的な成功の可能性を再び示している。KRAFTONは、CPC(Co-Playable Character)技術を活用した「Smart Zoi」等、AIの進化と共に新たなゲームプレイ体験を市場に投入するとともに、全世界で長期にわたりサービスを提供できるビッグフランチャイズIPに発展させる予定。

 

■主な新作タイトルと事業戦略、インド市場について

KRAFTONは、各タイトルに合わせた開発及びパブリッシング戦略を推進していく。その例として今年2月に日本を含む言語を14言語に拡大したサバイバルライフシミュレーションPCゲーム『Dinkum』がある。

今年4月23日に正式リリースを行い、世界市場に本格的に進出した。今後は、コンソール版の発売とスピンオフ作品である『Dinkum Together』の立ち上げを通じて、新しいプラットフォームに拡大し、プレイヤーコミュニティを拡大することで、IPフランチャイズのゲームの基盤を強化することを計画している。

オープンワールドサバイバルゲーム『Subnautica 2』は、今年後半に早期アクセス版のリリースが予定されており、プレイヤーからのフィードバックやレビューを積極的に取り入れていく。

中核的な戦略市場であるインドでは、『BGMI』の力強い成長を基盤に、パブリッシャーとしての地位をさらに固めていく。多様なコラボレーションの推進だけでなく、地元のプレイヤーに魅力的なコンテンツとマーケティングを提供して拡大を目指している。

今年3月、KRAFTONはインドのゲーム会社「Nautilus Mobile」の支配権を取得し、累積ダウンロード数2億5000万回、MAU1000万回を誇るインドを代表するモバイルクリケットゲーム「Real Cricket」のIPを確保した。KRAFTONは、プレイヤー層の拡大に向けた地域戦略の強化を継続し、新作タイトルのパブリッシングを積極的に推進し、次なる"BGMI"を求めて様々な新たなビジネスチャンスを模索していく。

KRAFTON

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