バンダイナムコ、25年3月期のゲーム事業のセグメント利益995%増を達成 期初計画を大幅超過 『エルデンリング』とDLC好調、『DBSZ』540万本販売
バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(5月8日)、2025年3月期の連結決算を発表し、家庭用ゲームソフトやスマホゲームを展開するデジタル事業の業績が売上高は前の期比22.3%増の4556億3300万円、セグメント利益は同995.1%増の685億2700万円の大幅増益になったことを明らかにした。期初計画の売上高3700億円、セグメント利益300億円を大幅に上回った。
家庭用ゲームの売上高は、同42.6%増の2161億円と大きく伸びた。期初想定の1620億円を541億円上回った。「ELDEN RING(エルデンリング)」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」と本編のリピート販売、新作「ドラゴンボール Sparking! ZERO」がワールドワイドでヒットし540万本の販売を記録した。


ネットワークコンテンツについては、売上高は同3.8%増の2161億円と増収を記録した。期初段階では1800億円を計画していたが、想定を361億円上回った。「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」などの主力タイトルに加えて、新作「学園アイドルマスター」が好調に推移した、としている。

なお、前の期(2024年3月期)においては、オンラインゲームの評価損、開発中のタイトルの処分損など一時的な損失を計上し、大幅な減益となっていたため、その反動もある。
また、2025年4月からの中期計画に向けて、クオリティを重視したファンの期待に応えるタイトル開発を目指し、バランスの取れた最適なタイトルポートフォリオの構築、開発体制の強化に取り組んだとのこと。
続く2026年3月期は、売上高が前期比14.4%減の3900億円、営業利益が同41.6%減の400億円と大幅な減益を見込んでいる。家庭用ゲームソフトについては前期比17.1%減の1790億円、ネットワークコンテンツについては同1.0%減の1930億円といずれも減収を見込む。
家庭用ゲームについては新作ラインナップの違いをあげた。またネットワークコンテンツについては新作を投入するが、ほぼ横ばいと見込んでいるという。『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』については「好調なスタート」とした。

会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 浅古 有寿
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆2415億1300万円、営業利益1802億2900万円、経常利益1864億7000万円、最終利益1293億100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832