任天堂、「Nintendo Switch 2」は「処理性能の面で器の大きいハードウェア」…新しい遊びの提案に必要と判断

任天堂<7974>は、2025年3月期の決算説明会の質疑応答で、「Nintendo Switch 2」について、「処理性能の面で器の大きいハードウェアの設計を目指した」とコメントした。任天堂が最も大切にしていることのひとつである「新しい遊びの提案」をソフトウェア開発者が実現するにはより高いハードウェアの処理性能が必要になってきたためだ。

「Nintendo Switch」に比べて処理速度やグラフィック性能が向上しており、『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』は従来機では実現できなかった新しい遊びを提案できていると自信を示した。また、ハードウェアの性能向上を受けて、多くのゲームソフトメーカーが参入を表明している。

■主な性能向上点
・GPU性能の飛躍的向上
・レイトレーシングとDLSSの対応
・高解像度・高フレームレート対応
・CPUとメモリの強化
・ストレージと拡張性の向上
・オーディオと通信機能の進化

■AI機能と新機能
・GameChat:AIによる顔認識や背景除去機能を備えたビデオチャット機能
・Joy-Con 2:新たに「Cボタン」を追加し、マウスモードなどの新機能に対応

■互換性とゲーム体験の向上
・後方互換性:初代Switchのゲームとの互換性を維持しつつ、一部タイトルではパフォーマンスの向上も
・新作タイトル:『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』など、グラフィックやゲームプレイが強化される

また、「Nintendo Switch 2」は、ハードウェアとしては見た目にはあまり大きな変化がないように感じられるかもしれないとしながら、ハードウェアも周辺機器も一から作り直しており、「様々な創意工夫やハード・ソフト一体で開発する任天堂開発陣のこだわりが詰まった、とても任天堂らしい製品になっている」とのこと。

なお、「Nintendo Switch 2」については、2019年ごろから正式な社内プロジェクトとして開始したそうだ。ただ、基礎的な技術研究も含めると、新しいハードウェアの研究開発は常に行っているという。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆1649億2200万円、営業利益2825億5300万円、経常利益3723億1600万円、最終利益2788億600万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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