
6月18日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前営業日比348円41銭高の3万8885円15銭でこの日の取引を終えた。朝方はマイナスで始まったものの、売り一巡後はプラスに転じて堅調に推移した。高値引けとなった。中東情勢の緊迫化や前日の米国市場の下落などがあったものの、為替の円安を手がかりとなった。先物主導で上昇し、指数寄与度の高い銘柄や主力株を中心に物色された。
【主要指数】
・日経225: 38,885.15(+348.41)
・TOPIX: 2,808.35(+21.40)
・ドル/円: 144.86(-0.40)
・ダウ: 42,215.80(-299.29)
・ナスダック: 19,521.09(-180.12)
・SOX: 5,223.65(-43.65)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は56銘柄(58%)、下落は36銘柄(38%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別銘柄では、IGポート<3791>がストップ高。同社は前日、サンリオ<8136>との資本業務提携を行うと発表したことがポジティブサプライズと受け止められたようだ。サンリオがIGポートの株式を取得する一方、サンリオキャラのアニメ化や新規IPの共同開発などを行っていく。サンリオも3日続伸。


任天堂<7974>が実質的な上場来高値を更新した(株式分割を考慮したもの)。6月5日に発売した新ハード「Nintendo Switch 2」の販売好調を受けて業績拡大を期待した買いが入っているようだ。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>やコナミグループ<9766>、カプコン<9697>など大手ゲームの一角も高い。




サイバーエージェント<4751>が年初来高値を更新した。ゲーム事業の中核子会社Cygamesが開発した新作『Shadowverse: Worlds Beyond』がApp Storeセールスランキングで首位と獲得し、国内SteamのセールスランキングでもTOP4独占と好調な出足となったことが材料視されている。SBI証券が同社株のレーティングを「買い」から「中立」に格下げする一方、目標株価を1440円から1650円に引き上げたと観測されている。

このほか、300円以下の低位株の一角で短期資金による循環物色が行われている可能性がある。アクセルマーク<3624>やオルトプラス<3672>など直近で大きく買われた銘柄が売られた一方で、モブキャストホールディングス<3664>やenish<3667>、サイバーステップ<3810>が活況となった。





このほか、円谷フィールズホールディングス<2767>やアエリア<3758>、エディア<3935>、coly<4175>、SANKYO<6417>なども年初来高値を更新した。




■ゲーム・エンタメ関連株一覧
