ブロッコリー、コンテンツ開発に特化し収益性向上…『うたの☆プリンスさまっ♪』好調でGC注記も解消

ブロッコリー<2706>は、「ゲーマーズ」などリテール部門をアニメイトに譲渡し、コンテンツ開発に特化することで高い収益を上げている。同社はこの日(10月12日)、第2四半期累計(3月~8月期)の連結業績を発表し、売上高34億4900万円(前年同期比34.0%減)、経常利益2億7900万円(同106.2%増)、当期純利益1億6000万円(同53.5%増)と大幅な増益を達成した。 同社では、アニメイトにリテール事業を譲渡したため、売上高が34%減となったものの、利益率の高い自社製品の販売が伸びたことが増益要因だった。店舗事業がなくなったことにより、販売管理費を前年同期比で約32%減らしたことも増益要因。特別損失として計上したリテール部門の事業譲渡で生じた特別損失も吸収した。 製品別では、TVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%』の好評を受け、ゲームソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat』の売上が計画を上回り、旧作のバックオーダーも非常に好調だった。TVアニメとタイアップして販売したCD7枚や、カードゲーム『アクエリアンエイジ』も順調だった。   ■2012年2月期の見通し 2012年2月期は、売上高49億6200万円(前期比52.7%減)、経常利益3億3400万円(同27.5%増)、当期純利益2億0100万円(同1億8200万円の赤字)を見込む。 なお、2011年2月期まで継続して当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在していたが、2012年2月期第2四半期累計期間で1億6000万円の四半期純利益を計上し、通期でも黒字化が見込まれることから、継続企業の前提に重要事象等の記載(GC注記)を解消している。