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『100カノ』公式認定証授与の様子
2025年6月27日、TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第24話(第2期最終話)での主人公・愛城恋太郎による、7,453文字に及ぶ”愛の演説”が、「日本語アニメで最も長いセリフ」としてギネス世界記録™に認定されたというニュースが舞い込んできた。
この”愛の演説”は、恋太郎が彼女たち一人ひとりの大好きなところをひたすらに語り尽くすという、本作屈指の名シーン。原作ファンからも人気のシーンを、アニメならではの表現で映像化し、今回の記録達成となった。
とはいえ、日本のアニメ作品でギネス記録を持つのは『100カノ』だけじゃない。本稿では、過去にギネスに認定されたアニメの数々を紹介しよう。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

吾峠呼世晴原作の漫画をアニメ化した『鬼滅の刃』シリーズの劇場版で、テレビアニメ第1期の続編となる「無限列車編」は2020年に公開され、国内外で空前の大ヒットを記録した。
全世界での観客動員数は約4135万人、興行収入は約517億円に達し、『君の名は。』(2016年)や『千と千尋の神隠し』(2001年)を抜いて日本製アニメ映画として歴代最高額を記録した。この偉業は「世界興行収入における日本アニメ映画の最高興行収入作品」としてギネス世界記録にも認定されている。
さらに埼玉県行田市では、ギネス認定の世界最大の田んぼアートに主人公・竈門炭治郎が描かれ、作品の人気と影響力の大きさを物語っていると言えよう。
『ONE PIECE』

尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE』は、1997年から「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気シリーズ。単行本は既に100巻以上が刊行され、世界中で幅広い人気を博している。
全世界累計発行部数は2022年に5億部を突破し、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ(Most copies published for the same comic book series by a single author)」としてギネス世界記録に認定された。2014年末に一度同記録を樹立しており、その記録を自ら記録を更新した形だ。
『蒼穹のファフナー』

『蒼穹のファフナー』は、2004年に第1作が放送されたロボットアニメシリーズで、劇場版や続編が制作され20年近く展開が続く人気作品だ。シリーズ全般の主題歌や挿入歌を音楽ユニットangelaがすべて担当しており、2023年までにangelaが歌唱した関連楽曲は計34曲にのぼる。
同作のギネス記録は、まさにそのangelaが持っている。計34曲は「同じアーティストにより歌われたアニメーションフランチャイズの歌曲の最多数(Most songs sung by the same artist for an animation franchise)」としてギネス世界記録に公式認定された。
『HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』

2018年公開の映画『HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、プリキュア15周年を記念し、歴代プリキュア55人が登場するクロスオーバー作品。「オールスター」ならではの壮観な内容となった。
本作は「アニメ映画に登場する最も多いマジカル戦士の数(Most magical warriors in an anime film)」としてギネス世界記録に認定された。プリキュア全員に台詞と戦闘シーンがあることが認定の条件となり、公開初日には公式認定証の授与式も行われたこともニュースになった。
『呪術廻戦 』

『呪術廻戦』は、芥見下々原作の漫画をアニメ化したダークファンタジー作品で、2020年に第1期が放送されたテレビアニメシリーズ。人間の負の感情から生まれる怪物「呪霊」と、それに対抗する呪術師たちの戦いを描き、日本のみならず世界中で高い人気を博している。
特に海外での視聴需要が非常に大きく、2024年には「世界でもっとも需要の高いテレビアニメ番組(Most in-demand TV anime show)」としてギネス世界記録2025年版に掲載されることが発表された。
※画像は劇場版総集編「呪術廻戦 懐玉・玉折」
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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©️芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
