【レポート】マジック究極の祭典『マジック・スポットライト:FINAL FANTASY Supported by 楽天ブックス』が日本初開催! 『FF』コラボで興味を持った方へ遊び方も伝授!


ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、6月27~29日の3日間、千葉・幕張メッセにてマジック究極の祭典『マジック・スポットライト:FINAL FANTASY Supported by 楽天ブックス』を開催している。なお、本イベントはホビーズファクトリーが主催、楽天ブックスが協賛という形で執り行われている。



「マジック・スポットライト・シリーズ」は、複数日にわたって行われる『マジック:ザ・ギャザリング』(以下、マジック)の大型イベントだ。日本では今回が初開催となり、誰でも参加可能な賞金制オープントーナメントでは、上位8名にプロツアーへの参加権利が与えられる。また、スタンダードを始めとした各種フォーマットの対戦イベントを実施。マジックを初めてプレイする方への「無料体験会(レクチャーイベント)」や物販、展示コーナーなど、初心者から上級者まで、マジックを心ゆくまで堪能できる3日間となっている。本稿では、6月27日の会場の模様をお届けしていく。

▲会場入口では、クラウドとセフィロスのパネルが来場者をお出迎え。

なお、本イベントへの入場は無料となっているが、トーナメントなどに参加する場脚は事前受付や参加費が必要になる。フォーマットによっては当日受付を行っているイベントもあるので、詳しくは公式サイトでチェックしてから会場へ向かうようにしよう。

■「ハーディ=デイトナ」や「ジャッジ・ガブラス」も!? 『FF』ファン必見の展示物がズラリ!

さて、入場するとすぐ右手には『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズにまつわる展示物がたくさん飾られている。

▲『FFVII』で主人公のクラウドたちがミッドガル脱出時に使用した高性能バイク。マジックでは「急送」というカードに描かれている。


▲『FF』シリーズといえば「クリスタル」!


▲『FFXII』に登場する、アルケイディア帝国の司法機関「ジャッジ」をまとめる「ジャッジマスター」のひとり「ジャッジ・ガブラス」の立像も。


▲さらに『FFVII』の主人公・クラウドが愛用している巨大な剣。元は友人のザックスから受け継いだ一品。


▲オンラインRPGである『FFXIV』からは、プレイヤーが選択できるジョブ「リーパー」の装備が登場。迫力満点の両手鎌がインパクト大!


▲こちらは、『FFXV』の主人公・ノクティスが使用する武器「父王の剣」。全てにおいて優れた能力を発揮する王道の剣。


▲魔導の力を持った少女・ティナと魔導アーマー。『FFVI』のメインビジュアルをモチーフに、天野喜孝氏監修のもと製品化もされている。

さらに、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』に収録されているカードをシリーズごとに分けて紹介。ゲームのあらすじも記載されているので、「『FF』は好きだけどこの作品はまだやってなかったんだよな」という方も楽しめる内容となっていた。





▲中には、天野喜孝氏や野村哲也氏が描いたイラストが使用されたカードも!

■数々の有名カードショップが出店! 貴重なカードやサプライを販売!

物販は会場の中央を通してズラリと以下の14店舗が並んでおり、どのお店にも多くの人だかりができていた。カードパックやシングルカードの販売はもちろん、お祭り気分が味わえるガラポンや中々買えない貴重なサプライなどを求めて訪れる方が多かったようで、改めてマジックの人気ぶりを思い知らされた。

▲整理券制にしていたお店の中には、開場から僅か20分でこの日の整理券がなくなってしまったというところも。どうしても欲しい商品があるという方は、早めに会場入りすることをオススメする。

【出店企業一覧】
・あずまや
・イエローサブマリン
・ENNDAL GAMES
・カードボックス
・GOOD GAME
・ゲームショップとど
・東京MTG
・ドラゴンスター
・晴れる屋
・BIG MAGIC
・BIG RED
・フルコンプ
・MINT
・ensky

また、一日開催されているイベントのため、飲食コーナーも。遊び疲れたら一旦、休憩に訪れるのもアリ。

■マジックの対戦を楽しみたいファンが続々と来場!



さて、この日、会場ではチャレンジスタンダードや気軽に参加できるフレンドリーマッチのほか、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』を使用して、その場でカードパックを開けてデッキを作成し、相手と戦ういわゆるシールド戦などが行われていた。

▲デッキの作成は30分以内に行わなければならず、スピード勝負な場面も。良いカードを引く運はもちろん、その場で出たカードと事前に得た知識から如何に最適解を導き出せるかが勝負のカギとなる。


▲参加者8名が揃った段階ですぐに開始される「無限8人ドラフト」は、事前予約なども必要なく今からでも参加可能。

そのほか、実際にマジックを遊んでみたいけどルールが分からない、という方にスタッフが丁寧に基本からレクチャーしてくれる「初心者体験イベント」も開催されていた。『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』で興味を持った筆者も実際に体験してみることに。以下に詳細を記していくので、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』は買ってみたものの、まだ実際にマジックを遊んだことがないという方はぜひ参考にしていただきたい。



本作は、プレイヤーが“プレインズウォーカー”と呼ばれる魔法使いとなり、魔法を使って先に相手のライフ20点を削り切ったら勝ちとなる対戦ゲームだ。魔法には赤、青、緑、白、黒の5種類があり、それぞれ異なる特徴を持っている。

・赤:直接相手のライフを減らすカードがあるのが特徴。ドラゴンやゴブリンなど、山に住むクリーチャーが多く存在している。

・青:ライブラリー(山札)からカードを引いたり、謀略で相手の邪魔ができるのが特徴。ピラニアや蟹、ドレイクなど海のクリーチャーが多く存在している。

・緑:自然や生命がテーマで、エルフの手助けにより早く大型クリーチャーを召喚できるのが特徴。マンモスや恐竜など、巨大なクリーチャーが存在している。

・白:自分の仲間を強化し、団結して戦うのが特徴。兵士や人間、天使のクリーチャーが存在している。

・黒:死の力でクリーチャーやライフを生贄にして戦う。また、墓地に送られたクリーチャーが蘇るのも特徴的で、ゾンビやコウモリ、吸血鬼といったクリーチャーが存在している。

▲まずは、5つのデッキの中から好きな色をチョイス。ざっくりと各色の特徴を聞けたので、今回は説明を聞いて気になった緑のデッキをチョイス。

ここからはカードの種類について説明。

まず、本作で最も重要である「土地」について。土地のカードは1ターンに1枚まで置くことが可能で、出した土地をタップ(横向き)にすることで対応した色のマナを発生させることができる。このマナの数で自分が使える魔法が決まってくるとの話だった。

次に「クリーチャー」。相手のライフを削るためには、攻撃する必要がある。それを担ってくれるのがクリーチャーのカードだ。カードの右下には2つの数字が書かれており、左から「パワー(与えるダメージ)」と「タフネス(破壊されるのに必要な量)」を示している。

土地やクリーチャーは1度使うと場に登場するが、次に紹介する「ソーサリー」と「インスタント」は使い切りの魔法だ。そのため、使用するとカードは墓地に送られる。この2種類の違いについて説明すると、「ソーサリー」は自分のターンにのみ使用可能、「インスタント」はいつでも(相手のターンや攻撃時など)使える魔法となっている。

最後に「エンチャント」。こちらのカードは、自分や相手のクリーチャーに付けて使用するカードとなっている。例えば、クリーチャーのパワーやタフネスが上がるエンチャントは自身のクリーチャーに、タップしてアンタップしなくなるエンチャントは相手のクリーチャーに付けるなど、効果もさまざまあるようだ。


▲これら、土地以外のカードを使用するには、先ほど述べたマナが必要になる。各カードの右上にはマナシンボルが描かれており、例えば、画像右下の「樫変化」を唱えるためには緑のマナ1点と、何色でも良いマナ2点の計3点が必要になる。

ここからは実際にゲームを開始。


▲初期ライフはお互い20点だが、回復などの効果が発動した場合はそれ以上になることもあるという。

まずは先攻・後攻を適当な方法で決め、7枚のカードを引く。ここで引いたカードの土地と呪文のバランスが重要で、2~4枚の土地カードと、その範囲内で唱えられるクリーチャーのカードが欲しい。もし、これでは戦えないと感じた場合は引き直しが可能となっているが、その場合、ゲーム開始時に引き直した回数分のカードをライブラリーの下に置かなければいけないというペナルティーが発生する。


▲今回は良いバランスでカードが引けたためそのままスタート。引き直しにはペナルティーがあるため、あまり実施したくはない。どのバランスまで許容するか、その見極めが難しいところ。

そうして土地を置き、クリーチャーを出して相手に攻撃していくのだが、まずクリーチャーは召喚されたターンは“召喚酔い”のため攻撃できないことを覚えておこう。以降は、宣言してタップすることで攻撃が可能で、相手が受け入れればパワー分のダメージが通る。相手はアンタップ状態のクリーチャーでブロックすることも可能で、その場合はクリーチャー同士で戦闘が発生。お互いに、パワーが相手のタフネスを上回ればそのクリーチャーは破壊されてしまう。なお、基本的にはブロックされたクリーチャーは、相手のプレインズウォーカーにダメージが通らなくなる。


▲ここで基本的にと述べたのは、今回、使用したデッキの中に“トランプル”(ブロックされてもパワーがタフネスを上回っていればその余剰分がプレインズウォーカーへダメージとして貫通する)という効果が付いたものがあったからだ。このように、各カードは特徴を持ったものもあり、その組み合わせで戦略を考えるのが実に楽しい!

こうしてダメージを与えあっていき、先に相手のライフを0にした者が勝利となる。ルールの基礎を学べば、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』でも好きなキャラを入れたデッキを組めるようになるだろう。

本日(6月28日)からは、いよいよメインイベントとなる賞金制オープントーナメント「マジック・スポットライト:FINAL FANTASY Supported by 楽天ブックス」も始まり、会場は一層熱気に包まれることは間違いないだろう。元々マジックを遊んでいた方も、『FF』シリーズとのコラボで興味を持った方も、存分に楽しめる内容となっていたので、興味がある方はぜひ現地を訪れていただきたい。


▲会場には、優勝者に贈られるクリスタルのトロフィーも飾られていた。


(取材・文 編集部:山岡広樹)



■『マジック・スポットライト:FINAL FANTASY Supported by 楽天ブックス』開催概要

公式サイト:https://ssl.bigmagic.net/spotlight_series/
日程:
6月27日(金)13:00~21:00
6月28日(土)8:00~21:00
6月29日(日)8:00~19:00
主催:株式会社ホビーズファクトリー
協賛:楽天ブックス
会場:幕張メッセ 展示ホール7 (千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)


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会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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