DLE、AIを活用したアニメコンテンツの受託制作事業を開始 社内にAIスタジオ開設、営業部も新設

ディー・エル・イー(DLE)<3686>は、新規事業として「AI」を事業の中核に据えるため、AIスタジオを開設し、コンテンツ制作受託事業を8月1日より開始することを明らかにした。制作受託専門のAIコンテンツ営業部も新設する予定。AIを駆使した新規コンテンツ制作・営業費用として1億8200万円を見込んでいる。

日本のアニメは、グローバルで高い評価を受け、また、国内でライトノベルのアニメーション化が盛んに行われていることから、コンテンツの制作需要は、非常に高い状態が続いている。一方、供給サイドは、未だに手書きが主流であり、制作に長い時間を有し、需要の高さに対し、供給が間に合っていない現状がある。

この需給のミスマッチ状態をビジネスチャンスと捉え、同社ではAIを駆使したコンテンツ制作を可能として、スピーディーに大量生産できる体制をいち早く構築することにしたという。

同社はこれまで、自社IP及び製作委員会に参加する形で他社保有IPの制作に携わってきたが、今回のAIスタジオ開設に伴い、他社からのコンテンツ制作受託を開始する。

現状、手作業で行っているコンテンツ制作を、AIを駆使することで、早く大量に生産することが可能となり、納期及びコスト面で大きな差別化がはかれる。特にアニメコンテンツは制作ニーズが高く、制作を受託することで、安定的な売上・利益の獲得を目指す。

同社のAIスタジオは、オープン時、5名体制、ショート動画で月100本の制作が可能な体制を整えスタートし、下期から発表済み予算に組み込まれていない売上・利益計上を目指す。

また、AIスタジオにおいては、他社からの制作受託だけでなく、自社保有のIPのAIコンテンツ化をはかると共に、新たなIPとなるAIキャラクター制作も行っていく。顧客ニーズが多様化する中で、AIキャラクターを多数制作し、多様なニーズに応える自社IPとして、行政や企業とタイアップを目指す。

2027年3月期の期末までに、新規に100体のAIキャラクターを制作することを掲げている。そして、これらAIキャラクターは単にデザインしたものではなく、AIキャラクター自身が話したり、動いたりできるよう命を吹き込んでいく。「AI」という新たなテクノロジーのもと再成長を図る。

株式会社ディー・エル・イー(DLE)
http://www.dle.jp/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エル・イー(DLE)
設立
2001年12月
代表者
代表取締役社長執行役員CEO 小濵 直人
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3686
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