Mogic、エンジニア1人×生成AIだけで3Dホラーゲーム『夏の夜にゴミを捨てさせて』を1ヶ月で開発

Mogicは、リリースする新作ホラーアプリ『夏の夜にゴミを捨てさせて』について、エンジニア1人と生成AIのみで、わずか1ヶ月での開発したことを明らかにした。従来のゲーム開発では、プログラマー、デザイナー、サウンドクリエイターなど3~5人のチームで約3ヶ月の開発期間が必要だった。

本作品は、実際にある女性が体験した恐怖体験を忠実にゲーム化した、ノンフィクション3Dホラーゲーム。深夜の住宅街で会社帰りの主人公が、いつものようにゴミ出しをするだけの予定が、想像を絶する恐怖体験へと変わっていく。3つのゴミ捨て場を回りながら、様々な怪異と遭遇し、無事に家へ帰ることを目指す。

生成AIは以下の幅広い領域で開発をサポートした
・ストーリー構成: 実体験を基にしたシナリオ展開
・プロトタイプ制作: ゲーム仕様の迅速な検証
・ゲームプログラミング: Godotエンジンでの3D実装
・ランディングページ制作: HTML5/CSS3/JavaScriptでの制作
・3Dモデリング: キャラクターや環境オブジェクトの生成
・ゲーム画像生成: UI素材やプロモーション画像
・ゲーム内ボイス生成: 実体験者の音声を基にした合成音声

この包括的なAI活用により、1人での全工程管理を可能にし、従来のチーム開発と同等の品質を維持しながら、開発期間を大幅に短縮したという。

また、本作は、ゲーミフィケーション採用の実験モデルでもあるという。マルチエンディングシステムによるインターン生採用導線として活用する。

・通常エンディング: プレイヤーが恐怖体験を完走し、物語が完結
・隠しエンディング:1分以内にクリアすると、ゲーム内でインターン特別待遇の案内が発生

この仕組みにより、優れた判断力と冷静さを持つ人材を自然に発見し、従来の履歴書や面接では測れない「緊急時の判断力」や「ストレス耐性」を、ゲームプレイを通して評価する新しい人材発掘手法を提案している。