バンダイナムコFW、『九龍ジェネリックロマンス』でアニメ・実写映画を同一チームがプロデュース…同社初の試み、視点や表現の違い、その狙いも明かす

バンダイナムコフィルムワークスは、人気漫画『九龍ジェネリックロマンス』をTVアニメと実写映画で同時展開することを発表した。これは同社初の試みであり、企画段階から同一プロデュースチームが担当することで、IPの魅力を多角的に訴求し、相互連携を図り、新たなファン層の獲得を目指す

作品の魅力として、人間ドラマを軸に、舞台となる「九龍」の映像映えする世界観が挙げられる。アニメと実写で異なる視点や展開を取り入れることで、原作ファンも未読者も楽しめるように工夫されているそうだ。

【主なポイント】
・Wメディア同時展開の狙い: IP(知的財産)の魅力を多角的に表現し、アニメと実写の相互連携により、より長く作品を楽しんでもらうことを目指している。
・同一プロデュースチーム: 企画段階からアニメと実写を同じプロデュースチームが担当することで、原作に寄り添った作品づくりと差別化を図っている。
・『九龍ジェネリックロマンス』選定理由: 人間ドラマが軸にあり、アニメ・実写ともに映像映える「九龍」が舞台であること、ラブロマンスやミステリー要素が豊富である点が決め手となった。
・メディアごとの表現: アニメはTVシリーズとして毎週気になる展開、実写映画は一気に結末まで見せることで感情の流れを重視している。
・原作ファンへの配慮: 各メディアで強調する部分を変えることで、未読者はもちろん、原作ファンももう一度原作を読みたくなるような工夫がされている。
・映画の見どころ: 台湾でのロケにより再現した「九龍」のリアルな雰囲気、生身の人間が演じることによる心の揺れ動き、そしてアニメとは異なる視点での表現が挙げられる。

バンダイナムコフィルムワークスでは、2025-2027年度の中期計画において「映画事業の強化・拡大」を重点戦略の一つとして掲げており、今回のWメディア展開のほか、映画配給部門の設置や実写プロダクション室の設置などを通じて、事業を強化していく方針。

なお、映画『九龍ジェネリックロマンス』は8月29日から全国公開され、舞台の「九龍城砦」を再現するため台湾でのロケが実施した。主演はTVアニメが白石晴香さんと杉田智和さん、実写映画が吉岡里帆さんと水上恒司さんとなっている。

株式会社バンダイナムコフィルムワークス
https://www.bnfw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコフィルムワークス
設立
1976年11月
代表者
代表取締役社長 浅沼 誠
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