ユークス、ポールHDからアクアプラスを8月29日付で買収へ 取得価額は約7億8000万円 IP企画・ブランド構築力やパブリッシング機能を補完

ユークス<4334>は、8月4日、ポールトゥウィンホールディングス<3657>からアクアプラスの全株式を8月29日付で取得し、子会社化することを発表した。取得価額は7億8352万円。
また、アクアプラスの子会社で音楽制作事業を手掛けるフィックスレコードも同社の子会社となる。
アクアプラスは『うたわれるもの』『ToHeart』など長年にわたり高い支持を受けるIPを有し、企画から開発・販売までを一貫した体制で事業を展開しており、アニメ、音楽、ライブイベントなど多角的なメディア展開により複数の収益チャネルを備えたパブリッシャーとして確固たるポジションを築いている。アクアプアラスの子会社化により、ユークスはグループに不足していたパブリッシング機能を補完し、IPを起点とした事業モデルの高度化を図る
体制を整えることが可能となる。
さらに、ユークスのコンソール向けゲーム開発力とアクアプラスのIP企画・ブランド構築力の融合により、新たなジャンルや切り口によるタイトル開発が可能となり、あわせてアクアプラスが手掛けている一部の開発案件をグループ内で内製化することで、リソースの最適化と受託ラインの稼働安定化が期待される。
加えて、アクアプラスが培ってきた美少女・恋愛アドベンチャー分野の知見を取り込むことで、開発ジャンルが拡大し、新規ユーザー層への接点が増えることによる顧客基盤の拡大や販売戦略上のクロスセル機会の創出が見込まれる。また、ユークスがこれまで多数手がけてきた海外市場向けコンソールタイトルの開発で培ったローカライズやマルチプラットフォーム対応、海外パブリッシャーとの協業における知見とネットワークを活かすことで、アクアプラスIPのグローバル展開を加速し、新たな収益源の創出と市場拡大が実現できると考えているという。
この子会社化は、ユークスグループの経営資源を戦略的に再構築し、既存事業の安定と新規事業の成長を同時に実現するM&Aとして位置づけられるものであり、両社の自立性を尊重しつつ、シナジーの最大化を目指していく。
なお、ユークスの今期連結業績への影響は現在精査中であり、今後、業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には、速やかに発表するとしている。


会社情報
- 会社名
- 株式会社ユークス
- 設立
- 1993年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 谷口 行規
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高32億5500万円、営業利益8700万円、経常利益1億6300万円、最終利益1億9800万円(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4334
会社情報
- 会社名
- 株式会社アクアプラス
- 設立
- 1994年10月
- 代表者
- 代表取締役 下川 直哉