アカツキ、第1四半期決算は営業損失17億円と赤字幅拡大…『ドッカンバトル』周年の反動と『怪獣8号 THE GAME』の開発が佳境に

アカツキ<3932>は、8月8日、2026年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高23億1300万円(前年同期比44.0%減)、営業損失16億9800万円(前年同期は7億7500万円の損失計上)、経常損失19億0700万円(同3億2500万円の損失計上)、最終損失11億6700万円(同2億7100万円の損失計上)だった。

・売上高:23億1300万円(同44.0%減)
・営業損失:16億9800万円(同7億7500万円の損失計上)
・経常損失:19億0700万円(同3億2500万円の損失計上)
・最終損失:11億6700万円(同2億7100万円の損失計上)

主力のゲーム事業が大幅な減収・赤字計上となったことが響いた。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の周年イベント後の反動と次の海外周年に向けた準備の影響が出たことに加えて、『怪獣8号 THE GAME』のリリースに向けた開発費などが負担になったという。

 

■ゲーム事業

売上高17億8200万円(同52.3%減)、セグメント損失16億4300万円(同セグメント損失6億2700万円)となっている。

同社グループのゲーム事業については、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めてきた。

主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』については、国内10周年イベントから海外10周年へと続く大型イベントの端境期においてもLTV最大化に向けた運営を継続してきた。

また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガリ・ユニバース』では、6.5周年イベントを実施するとともに、持続可能なサービス提供に向け、開発・運営体制の最適化を推進してきた。その他、既存タイトルのポートフォリオの見直し等もあったことにより減収・減益での着地となった。

なお、『怪獣8号 THE GAME』については、2025年8月31日にリリースすると発表した。この四半期においては、開発が大詰めの段階であり、開発費が増えたことも響いた。

 

■コミック事業

売上高2億2600万円(同18.3%減)、セグメント利益2000万円(同セグメント損失200万円)となっている。

同社グループのコミック事業については、オリジナル作品のヒット創出を目指し製作・出版に注力するとともに、有力作品についてはメディアミックス展開によるIP価値の最大化を積極的に推進してきた。また、海外向け電子コミック配信サービスについては、NTTドコモが提供する「MANGA MIRAI」において安定的なサービス運営とユーザー体験向上のための機能開発を継続している他、2025年6月より「NARUTO」や「ONE PIECE」といった人気作品の配信を開始しており、本サービスに係る開発及び運営業務の受託も引続き当期業績に貢献している。

 

■IPソリューション事業

売上高2億9800万円(同167.2%増)、セグメント利益1億2200万円(同セグメント利益400万円)となっている。

同社グループのIPソリューション事業については、オンラインくじ「Slash Gift」が人気IPとの大型案件が好調に推移し高成長を継続している。また、新たにECソリューションとして、TVアニメ「桃源暗鬼」公式ストアをオープンするなどサービス領域を拡大してきた。さらに、ファンクラブ運営から広告・マーケティング支援までIPに関する多様なニーズに応えるソリューションを提供している子会社のCRAYONを第1四半期より新たに連結範囲に含め、市場基盤を強化し成長を加速してきた。

株式会社アカツキ
https://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高236億5200万円、営業利益39億1500万円、経常利益42億3300万円、最終利益16億4600万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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