ガンホーの決算説明資料より…2Q(4~6月)決算は『Ragnarok』関連タイトルの好調でQonQで増収に 広告宣伝費の増加や国内既存タイトルの落ち込みで大幅減益

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、8月8日に2025年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料より、同社の第2四半期期間(4~6月)の業績を見てみたい。
第2四半期期間は、売上高268億1200万円(前年同期比4.0%減、前四半期比12.8%増)、営業利益21億8900万円(同63.2%減、同22.7%減)、経常利益21億2600万円(同67.6%減、同34.1%減)、最終利益8億5400万円(同77.6%減、同46.9%減)となった。

子会社のGravityおよびその連結子会社が4月16日に『Ragnarok M: Classic』の台湾・香港・マカオ地域における配信を開始し、5月28日には『Ragnarok Online America Latina』を中南米地域でリリースしたこともあり、Gravityの『Ragnarok』関連タイトルが好調に推移し、売上高は前四半期比(QonQ)で増収を達成した。

しかし、新作のリリースに伴い、Gravityの広告宣伝費が増加したことに加え、主力の『パズル&ドラゴンズ』(以下『パズドラ』) をはじめとするモバイルタイトルの減収により、QonQで減益、そして前年同期比(YonY)では大幅な減収減益となった。
なお、5月29日には「パズドラ」シリーズ最新作『パズル&ドラゴンズ ゼロ』をグローバルリリースしているが、こちらはガチャがなく、広告収益もしくは広告免除パスなどの販売という、収益モデルとなっており、急速な業績寄与という形にはなりにくいタイトルということになりそうだ。

会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1036億円、営業利益174億9100万円、経常利益200億1300万円、最終利益111億7100万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765