KADOKAWA、25年4-6月アニメ映像は作品数減や反動減で営業92%減益 『盾の勇者』『光が死んだ夏』などで7-9月以降巻き返しへ 通期最高業績を目指す

KADOKAWA<9468>の第1四半期のアニメ・実写映像事業は、売上高が前年同期比17.7%減の98億9600万円、セグメント利益が同92.9%減の1億3700万円と大幅減益となった。アニメのタイトル数が10作品と前年同期16作品から減少したことに加え、前年同期は人気シリーズ最新作をはじめとした大型タイトルが業績をけん引していた。実写映像も配信収入が前年に及ばなかった。

この四半期では、「ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる」や「ある魔女が死ぬまで」など同社原作の初のアニメ化作品を複数放映した。

実写映像では、劇場新作「山田くんとLv999の恋をする」「見える子ちゃん」などのメディアミックス作品が貢献した一方で、複数の劇場作品に係る配信収入が大きかった前年同期から減収になったとのこと。

続く第2四半期以降は、タイトル数50作品と前期比14作品以上の増加に転じることに加え、人気シリーズの最新作やメディアミックス効果が期待できる新作が収益貢献する。これにより、セグメントとして3期連続の過去最高業績を目指したい、としている。 

【主な作品】
・盾の勇者の成り上がりSeason4
・光が死んだ夏
・クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
・夢中さ、きみに。/カラオケ行こ!
・勇者刑に処す
・メダリスト など

 

 業績推移は以下の通り。

 

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
企業データを見る