Roblox、クリエイター向けのAI、収益化、パフォーマンスに関する新機能を第11回開発者会議で発表

Robloxは、第11回Roblox開発者会議(RDC)で、クリエイター向けのAI、収益化、パフォーマンスに関する新機能を発表した。

主な発表内容は以下の通り。

 

■制作向け新機能(AIによる支援)

【4Dオブジェクト】
インタラクション(相互作用)が可能なオブジェクトを生成し、ゲーム内で運転可能な車などを実現する。(第4四半期にベータ版リリース予定)

【リアルタイム音声チャット翻訳】
2026年より英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語に対応し、言語の壁を越えたコミュニケーションを可能にする。

【Text-to-Speech API】
テキストを音声に変換し、ナレーションやNPCのセリフなどに活用できる。(現在ベータ版公開中)

【Speech-to-Text API】
音声コマンドによるアクション実行や、音声へのキャプション付与が可能になる。(年末までにベータ版公開予定)

【アシスタント機能の強化とMCP対応】
クリエイターの生産性を向上させ、サードパーティサービスとの連携も可能になる。

制作向け新機能(新たなジャンルの開拓)

【サーバー権限】
ゲーム内不正行為の削減と物理挙動のリアルな表現を実現し、対戦型ゲームで効果的。

【アバターの改善】
アバターの自然でリアルな動きや、忠実度向上技術を開発中。

【エンジン性能の強化】
あらゆるデバイスで可能な限り高い忠実度でRobloxが利用できるよう、パフォーマンスと品質を改善する。

 

■事業拡大のための施策

【(ベータ版)モーメント】
ユーザーがゲームプレイのショート動画やスクリーンショットを共有し、新たなオーディエンス獲得を支援する。

【パートナーシップの拡大】
マテル社や講談社、ライオンズゲートなどのIPがライセンスカタログに追加され、クリエイターは人気ブランドを題材にしたゲームを制作できるようになる。

【ユーザーとクリエイターのレイテンシーを低減】
サンパウロのデータセンターを通じたトラフィック処理を開始し、同地域のユーザーとクリエイターのレイテンシーを低減する。

 

■クリエイター還元

DevExレートを引き上げ、Robux(ロバックス)の換金時のクリエイター報酬を8.5%増加させる。これにより、トップ1000の開発者の平均収益は2020年比2.9倍増の約100万ドルに達している。