ABC、AIエージェント『Crucible』を自社開発しファミコンソフトのスマホアプリ化に成功…レトロゲーム資産の収益化を支援

ABCは、マルチエージェント自動化アプリケーション『Crucible』を自社開発し、ファミコンの6502系アセンブリ言語で記述したゲームデータをのSwiftおよびKotlinに自動変換し、スマートフォンアプリとして再構築することに成功したことを明らかにした。すでに2タイトルのファミコンゲームのスマホアプリ化に成功しており、大幅な開発コストと期間の削減を実現した、としてえる。

このプロジェクトは、レトロゲームブームが再燃するなか、レトロゲームの版権を持つ企業のゲーム資産を現代向けに活用し、新たな収益化の機会を創出することを目的としている。

『Crucible』の主な特徴は以下の通り。

【レトロゲームコードの解析】
専用AIエージェントが6502アセンブリコードを解析し、ゲームロジックや構造を理解する。

【プラットフォーム差異の吸収】
別のエージェントが、ファミコン固有の機能をスマートフォンの対応機能にマッピングする(例:コントローラ操作をタッチスクリーン入力に)。

【コードの自動生成】
生成AIを組み込んだエージェントが、SwiftおよびKotlinで最適化した新しいコードを自動生成する。

【自動テストと検証】
複数のAIエージェントが変換後のゲームとオリジナル版の挙動を比較し、品質を保証する。

今後は、変換プロセスの完全自動化をさらに推進し、6502系以外のプラットフォームやプログラミング言語への対応も視野に入れ、レガシーシステムのモダナイズ支援や、ゲーム業界以外の幅広いソフトウェア資産の再活用サービスへと展開していく考え。