ヤフー<4689>とディー・エヌ・エー<2432>は、11月11日、PC上のソーシャルゲームプラットフォーム「Yahoo!モバゲー」の利用者数が100万人を突破したと発表しました。9月21日のβ版公開から51日間、10月7日のグランドオープンから35日間での達成となります。
両社では、サービス展開にあたって、魅力的なタイトルを豊富に取り揃えたほか、モバイルで好評だった"友達紹介キャンペーン"の実施やtwitterとの連携、CMの全国展開、Yahoo! JAPANトップページから誘導を強化したことなどが奏功した、としていいます。
今後、11月中旬には原則、Yahoo! JAPAN IDのみでの利用登録を可能にするようです。ユーザーは、携帯電話やクレジットカードによる認証を行わなくともYahoo!モバゲーの利用登録ができるようになるため、利用者のさらなる拡大が期待できる、とのことです。
ちなみに、11月10日現在のユーザー属性も公開されていました。男女比は、男性68%、女性32%で、年齢構成は20歳未満15%、20-29歳29%、30歳以上56%でした。「mixi」はもちろん、「GREE」、「モバゲータウン」に比べて、男性・30代以上の比率が高くなっている点が特徴です。(関連記事「SNS「GREE」のユーザー属性の変化について」、「SNS「mixi」のユーザー属性について」)
100万人突破との発表を受けて、Gamebussiness.jpは、SAPにヒアリングした結果として、SAPの集客が苦戦している、と報じました。「Yahoo!モバゲー」で配信されているタイトルの一定割合は、「mixiアプリ」や「モバゲータウン」でヒットしたタイトルをカスタマイズして配信するケースが多かったように思われますが、こうしたユーザー属性の違いを考えると苦戦するのも致し方ないのかもしれません。
11月中旬以降に行う取り組みで、こうしたユーザー属性がどう変化するかが注目といえるでしょう。また、そもそも「mixi」や「モバゲータウン」のようにユーザー基盤のできあがったところで配信するのとは訳が違いますから、SAPには、これまで以上に、プラットフォーマーと一緒に伸びていくという意気込みと取り組みが求められるのかもしれません。