スパイスマート、中国ゲーム・アニメ関連展示会・イベントを調査…ソーシャルメディア主催のイベントが台頭、日本企業の出展も拡大

スパイスマートは、中国におけるゲーム・アニメ関連の大型展示会・イベントの最新調査結果を発表した。2024年から2025年にかけて、中国ではSNS企業が主催した「WEIBO ACG WORLD」「RED LAND」が登場したという。数万人規模の集客を達成し、関連投稿がSNS上で数十億回閲覧されるなど大きな話題を集めた。また、日本企業の出展も目立ち、中国市場における新たなプロモーション機会として注目されている。今回、その調査の一部を紹介している。

 

▼中国ゲーム・アニメ関連展示会・イベント一覧(2024年来場者数 降順)

 ※スパイスマート調査|中国ゲーム・アニメ関連展示会・イベント一覧(2024年来場者数 降順)

 

■Weibo、REDなどSNS主導の新規イベントが初開催

2025年は、中国の大手SNSプラットフォームが相次いで大型展示会・イベントを初開催した。北京では「WEIBO ACG WORLD」が開催され、来場者約6.8万人、SNS上の関連話題24億5000万回閲覧を記録した。コアユーザーに合わせ女性向けゲームを中心に、日本アニメ『呪術廻戦』や『ハイキュー!!』などのIPが出展していた。

一方、上海では「RED LAND」が一つの島を貸し切って「夏フェス」を実施。TencentやmiHoYoに加え、Aniplex、東映アニメーションなど日本企業も参加。またUbisoftは世界初の新作試遊の場とするなど海外企業の出展も見られた。

これらのイベントはソーシャルメディアを基盤にした集客と話題化を同時に実現するという新しい特徴を持っていると分析している。

 

■日本企業の露出拡大

「Bilibili World」や「G-Fusion Game Fest」では、ブシロード、KADOKAWA、セガなどの日本企業が出展。さらに小島秀夫氏ら著名クリエイターの登壇が現地で話題となった。従来「China Joy」を中心としていた出展構造から、日本IPや企業が複数の展示会やイベントへ露出拡大していく流れへ変化していることが明らかになった。

中国における大型展示会・イベントは、これまで「China Joy」へ集中する傾向があった。しかし、近年では新規に開催されるイベントに加え、毎年開催されているイベントの中には商談機会を得やすいBtoB向けの展示会や、日本のアニメや漫画を扱うIPライセンサーに親和性の高いイベントも見られるという。

また北京で開催されるものは中国北部のユーザーに直接リーチしやすいという特徴を持つものもある。本調査では、そのような毎年開催されている各展示会・イベントの特徴を整理し一覧としてまとめたとのこと。

 

■レポートについて

本レポートは、スパイスマートが提供する運営ソリューション『LIVEOPSIS』で会員向けに配信中。今後もスパイスマートでは、China Joyをはじめとして海外の大型ゲームイベントでの出展傾向や日本IPの展開を今後も継続的に調査・分析していく。来月には、9月25日~28日にかけて開催した「東京ゲームショウ2025」現地レポートを配信する。

 

■調査概要

【調査期間】
2024年1月~2025年8月

【調査対象】
中国で毎年定期的に開催されている大型のゲーム・アニメ関連展示会・イベントのうち、期間中に開催したもの

【調査内容】
イベント基本情報や特徴、出展企業傾向など

株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
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