ワコム、9月中間決算は営業利益6.9%増の58億5400万円…ペンタブレットやディスプレイなどブランド製品事業が4期ぶりに黒字化

ワコム<6727>は、10月31日、2026年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高513億9400万円(前年同期比10.3%減)、営業利益58億5400万円(同6.9%増)、経常利益58億3800万円(同22.0%増)、最終利益41億3700万円(同19.2%増)だった。

・売上高:513億9400万円(同10.3%減)
・営業利益:58億5400万円(同6.9%増)
・経常利益:58億3800万円(同22.0%増)
・最終利益:41億3700万円(同19.2%増)

増収増益となったが、テクノロジーソリューション事業が円高や米国の関税政策による影響を受けたものの、ペンタブレット製品やディスプレイ製品などブランド製品事業が前期の事業構造改革の効果で4期ぶりの黒字化を達成したことが主な要因としている。

事業環境としては、地政学的緊張やIT市場の技術革新、円高が継続する状況下で、同社は中期経営計画「Wacom Chapter 4」を推進し、新たな「かく」体験の実現を目指している。

他方、新製品として「Wacom Cintiq」や「Wacom MovinkPad 11」を投入し、SYNCORE TECHNOLOGY社やHoloeyes株式会社への出資、Blender開発基金プログラムの支援強化など、積極的な投資や提携を進めている。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高1100億円(前期比4.9%減)、営業利益115億円(同12.6%増)、経常利益115億円(同10.6%増)、最終利益85億円(同62.7%増)、EPS63.19円を見込む。株価収益率は13.3倍となる。

・売上高:1100億円(同4.9%減)
・営業利益:115億円(同12.6%増)
・経常利益:115億円(同10.6%増)
・最終利益:85億円(同62.7%増)
・EPS:63.19円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:46.7%
・営業利益:50.9%
・経常利益:50.8%
・最終利益:48.7%

株式会社ワコム
https://www.wacom.com/ja-jp

会社情報

会社名
株式会社ワコム
設立
1983年7月
代表者
代表取締役社長兼CEO 井出 信孝
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6727
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