KLab、3Q(1～9月)決算は『キャプテン翼』減衰で売上高18％減に　業務の見直しや希望退職の募集などのコスト削減が奏功して営業赤字幅は縮小

KLab<3656>は、11月11日、2025年12月期の第3四半期累計（1～9月）の連結決算を発表、に、主力の『キャプテン翼 ～たたかえドリームチーム～』のKPIが前期よりも減衰傾向にあることに加え、商材の売れ行きが軟調に推移したことで減収となった。

一方で、業務の見直し、希望退職の募集の実施、採用のコントロールを通じて費用を圧縮したことが奏功し、営業利益と経常利益の赤字幅は縮小した。

なお、最終赤字が膨らんでいるのは、希望退職の募集に伴う特別退職金や『EA SPORTS FC TACTICAL』におけるソフトウエア資産の減損損失を特別損失として計上しているため。

売上高49億3300万円（前年同期比18.6％減）
営業損益8億6000万円の赤字（前年同期11億1300万円の赤字）
経常損益10億4500万円の赤字（同11億8200万円の赤字）
最終損益39億7400万円の赤字（同17億5700万円の赤字）

前述のとおり、『キャプテン翼 ～たたかえドリームチーム～』は、KPIが前期よりも減衰傾向にあることに加え、商材の売れ行きが軟調に推移した。サービス開始から10周年を迎えた『BLEACH Brave Souls』は、「10th Anniversary Year」として年初より継続してキャンペーンを実施したことで減衰を抑制し、前年同期と同程度の売上高を確保した。

また、支援モデル事業として手掛けている『ハイキュー!!FLY HIGH』が配信エリアを拡大したことも売上に寄与した。

■2025年12月期通期業績予想は引き続き非開示

2025年12月期通期の連結業績予想は、合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難との考えから引き続き非開示としている。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。