【レビュー】『ANTHEM#9』は“時間制パズル×ローグライト”の新境地 瞬時の判断で連鎖するコンボの快感と、プレイごとに戦術が変化するビルド構築の面白さが融合


集英社ゲームズが本日(2月5日)にSteamにて発売したジェムマッチローグライト『ANTHEM#9』。今回は、本作を一足先に体験させていただけたので、ゲームの魅力や攻略のポイントなどをレビューとしてお届けしていく。

まずはチュートリアルでゲームの基礎を学ぼう。『ANTHEM#9』では、フロアを進んで敵を倒し、デッキを強化しながらダンジョンの最奥を目指すことが目的となっている。


▲赤色のフロアでは通常エネミーとのバトルが発生するが、他にも色によってさまざまな現象が発生するものが用意されている。

◆ターン制×制限時間のハイブリッドバトル

では、バトルはどのように行っていくのか。バトルの開始時にプレイヤーは「BLUE」または「RED」のスキルデッキを選択することになる。選択しなかったデッキは次ターンで自動的に選ばれ、その後は交互にデッキが切り替わる仕組みとなっている。


▲初期状態では「BLUE」「RED」共に3つのスキルがセットされた状態でゲームスタートとなる。毎ターン上手くジェムを使える構成にしていくのがポイントだ。

攻防はターン制となっており、プレイヤーは毎ターンの始めにランダムに配られる3色のジェム(赤・緑・青)を制限時間内に並び替えることでスキルを発動していく。そのターンに使用しなかったジェムは、最大4個まで次のターンに持ち越すことが可能だ。

どのジェムの並びでスキルを発動できるかはデッキにセットされたスキルごとに決まっており、スキルを発動した際、最後に使用したジェムは次のスキルの発動にも共有できる。例えば、「赤⇒緑」のスキルを発動させた後に青のジェムを追加すれば「緑⇒青」のスキルを使えるというわけだ。共有のジェムを活かせるよう効率的に並べ、より多くのコンボを決めていくことで爽快感が増す造りとなっている。


▲「赤⇒緑」「緑⇒青」「青⇒赤」など、共有できるジェムを上手く活かせる構成にすれば、より少ないジェムで多くのスキルを発動することができる。


▲コンボが繋がるほどダメージも爽快感もアップ!

バトルでは敵のHPを削り切れば勝利となるが、これとは別に「ST(スタミナ)」の値が設定されている。スキルを発動した際には敵のHPと同時にSTも削ることができ、こちらのゲージを0にする度に敵のスキル攻撃を上から順にキャンセルすることができる。また、APを消費して「スキルローテーション」すれば敵のスキル攻撃の順序を入れ替えることができるので、強力な攻撃の予兆が見えた際は、これを上手く活用することで弱い攻撃だけを残したりすることもできるというわけだ。


▲スキルローテーションは「上から下へ」「下から上へ」の両方面に移動が可能となっているので、より早く目的の位置に敵のスキル攻撃を持ってこられるように動かすのが得策だ。

なお、敵のスキル攻撃を全てキャンセルできれば、予め設定した“エーススキル”が追加コンボとして発動する。ダメージが増えて有利になるだけでなく、発動の際に非常に心地良い特別演出も入るためつい狙いたくなってしまう。


▲エーススキルは、スキルデッキ内にあるものの中から1つを任意に設定できる。

 APは毎ターン終了時に1回復し、スキルローテーションのほか、キャラ固有のAPアクションにも使用することができる。本作には「ルービット」「ファニー」「ベニ」の3キャラが登場するが、各キャラのAPアクション詳細については後述する。

◆デッキ構築の要となる4種の「ブレス」

そのほか、各ターンの開始時には「ブレス(祝福)」と呼ばれるカードを3枚ドローし、その中から1枚を選択して効果を得られる。ブレスの効果は、ジェムの配布数が増えるものや自身のAPが増加するもの、敵のSTを減少させるものなど効果はさまざま。戦況に合わせて最も効果的な1枚を選ぶことが重要となる。


▲「リドロー」の効果が付いたブレスは、単体として見れば派手ではないが、選択後、さらに3枚のブレスをドローして追加選択できる。デッキが嵩張っても目的のブレスを引きやすくなるという面でも非常に優秀だ。


▲ブレス選択中に使える補助機能「SNEAK」は、現在のターンに配布されたジェムの数や色を確認できる。発動できそうなスキルの算段を立てて、攻撃的なブレスを選択するか、身を守るターンにするか選択すると良いだろう。

なお、ドローした3つの内使用したブレスは墓地へ送られ、そのバトル中は使用不可になる。未使用のブレスは捨て札へ送られ、山札が尽きると捨て札が再シャッフルされ山札に戻る。また、中には墓地にあるブレスを山札に戻す効果を持つようなものもある。


▲「シールド」を獲得すれば、そのターン中、獲得した分のダメージを軽減できる。シールドは各攻撃に対して有効なため、10シールド獲得したターンに敵が30ダメージの攻撃を1回行えば20ダメージ受けてしまうが、10ダメージ3回なら全ての攻撃に対してシールドが働き0×3で完全にダメージをシャットアウトできる。

また、ブレスには以下の4つのタイプが存在する。

・通常ブレス:そのターンのみ効果を発動。使用後は墓地へ。
・永続ブレス:以降のターンも効果が継続。使用後は墓地へ。
・消耗ブレス:使用後、ダンジョンを通してデッキから除外。
・遺物ブレス:選択不可だが、所持しているだけで効果を発揮する。

永続的に効果が発動するものはできるだけバトル序盤に、消耗系のブレスは強敵とのバトルで使用するなど、長期的なシナジーを見据えたブレス選択が終盤の安定性を大きく左右する。


▲ブレスの選択はスキップも可能。選択できるブレスがなくなると本フェーズはスキップされるため、バトルを長引かせるのはあまり得策ではない。

◆バトルを深掘りする多彩なシステム

スキルやブレスを駆使してバトルに勝利すると、報酬として「コイン」「スキル」「ブレス」を獲得できる。スキルとブレスはランダムに選ばれた3つから選択可能になっており、コインを支払うことで再抽選、または必要ない場合は代わりにコインを獲得して終えることもできる。これによりデッキをさらに強化してダンジョンの奥へと進んでいくというわけだ。


▲スキルを選択した際に同じ名称のものに重ねれば「+」や「++」までレベルアップさせることができる。レベルアップしたスキルは発動回数が増加する。


▲ゲームが進むと、スキルデッキにセット可能な「チャーム」という装備も登場する。「BLUE」「RED」それぞれにセット可能となっているので、デッキとシナジーがあるものを選択したい。

本作では、こうしたスキルやブレス、他にも多彩な要素が絡み合い、単なるパズル的操作に留まらない奥深いバトル体験を生み出している。

◆7色のフロアで構成されるダンジョン

さて、ここまではゲームの基本的な流れを紹介してきたが、ダンジョンには他にも以下の7種類のフロアが用意されている。

・赤マス:通常エネミーとのバトル


・紫マス:エリートエネミー(強敵)とのバトル

・緑マス:ヒール(HP25%回復)


・青マス:スキルレベルアップ、スキルアレンジ


・黄マス:ショップ


・桃マス:イベント


・橙マス:トレジャー


赤や紫のフロアではバトルが発生。緑のフロアは最大HPの25パーセントを回復することができる。これらは、アイコンの見た目通り。

一方で青のフロアでは、スキルアレンジで発動に必要なジェムの色を1つだけ変化させることができる。また、スキルデッキにセットされたスキルの中から好きなものをレベルアップさせることも可能だ。


▲バトルを繰り返してもお目当てのスキルが出現しない時などには非常にありがたい。

黄のショップでは、コインを消費することで4種のスキルと4種のブレスの中から好きなものを購入、さらに不必要なブレスの削除、ターン開始時に配られるジェムの数の増加を行うことができる。


▲不必要なブレスの削除は行う度にコインが増加、ターン開始時に配られるジェムの数の増加は1ヶ所のショップにつき1回までとなっている。

桃色のフロアではランダムにイベントが発生。スキルやブレスを獲得できるプラスなこともあれば、HPが減ってしまうようなマイナスなものまで。ギャンブル性の高いフロアになっている。



最後に、橙のトレジャーは「コイン」「スキル」「ブレス」「チャーム」をランダムに獲得できる非常にありがたいフロアとなっている。


▲ちなみに、橙のフロアはどのルートを選択しても通れるようになっている。

ルート選択によって、戦闘重視でデッキ強化を狙うか、安全重視で回復やショップを挟むかなど、プレイヤーの戦略が問われる構成だ。

◆エンドコンテンツも用意された2本柱のゲームモード

本作のメインとなるのは【CAMPAIGNモード】で、先にも説明した通り、ダンジョンを進行して最奥部に待ち受けるボスの撃破を目指す。初回プレイ時はキャラクターも「ルービット」しか選べないが、ルービットの最初のダンジョンであるMission1をクリアすると「ファニー」や「ベニ」が解放されていく。各キャラクターで最初のダンジョンは16フロアを約30分でクリアできる設計になっているが、次第にフロア数のボリュームが増していく。


▲各モードは、「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種から難易度を選択可能になっている。

【CAMPAIGNモード】はMission1~Mission4まで用意されており、Mission4クリア済みのキャラクターは上級者向けの【Extra Mission】を遊ぶことができるようになる。高難易度コンテンツとなる【Extra Mission】は、Extra1から段階的に制約が課され、どんどん難易度が上昇していく設計となっている。


▲不要なブレスが強制的に入ったり報酬が減るなど、厄介な制約がどんどん追加されていく。

さらに、Extra5~10では特定の“ブレス”を入手すると真のラスボスとのバトルが解放されるなど、やり込み要素も充実。任意のキャラクターで挑戦できる点も、プレイスタイルの幅を広げている。

◆個性際立つ3キャラクター

最後に、各キャラクターの固有APアクションを紹介していこう。バトルの基本システムは同じでも使えるAPアクションが変わるだけで全く違う遊び味になるのも本作の魅力といえるだろう。

●ルービット


APを消費してジェム色を変更できる「ジェムトレード」を使用できる。最初から選択可能なキャラクターだけあって、配られたジェムに対して最も臨機応変に対応できる。

さらに、1ターン持ち越すかAPアクションを使用することで「花ジェム」に変化する「種ジェム」が登場するのも特徴的だ。花ジェムは使用するだけで、特殊スキル「リコリス」を発動できる。



●ファニー


2つのジェムがくっついた「ダブルジェム」が登場。ダブルジェムはそれひとつでジェム2つ分の役割を果たす(緑×青のダブルジェムであれば、緑→青の順のジェム使用と同等の役割)。 さらに、一部のスキルを強化する効果も持つため、スキルの取得や発動に大きく関わる。

なお、ダブルジェムはAPを消費する「ジェムブレイク」によって分割可能。ジェムブレイクした際やブレスで蓄積されるバフステータス「虹色の弾丸」によって一部のスキル性能が変化する点も特徴だ。



●ベニ


APを消費する「ジェムチャージ」により、ジェムを1つ消費する代わりに攻撃力上昇・HP回復・シールド付与といったバフを獲得可能。チャージスロットが同一効果で揃うと、AP消費なしで発動できる“フルチャージ”が強力な切り札となる。

ジェムをスキル発動に使用するのかジェムチャージに回すのか、制限時間を気にしながら最もクレバー な立ち回りが求められる。



◆まとめ:スピード感と構築力が噛み合う爽快感は唯一無二の魅力

『ANTHEM#9』は、制限時間付きのスキル発動フェーズと、ローグライトらしいビルド構築要素を融合させた意欲作だ。瞬時の判断力と長期的なデッキ設計、その両方が噛み合ったときのコンボの爽快感はクセになる仕上がり。Extra Missionなど、やり込み要素も充実しており、繰り返し遊びたくなる中毒性を備えた一作。

短時間での判断力がそのままリザルトに直結する緊張感と達成感は、本作ならではの魅力であり、ローグライトファンはもちろんアクション性を求めるプレイヤーにも注目してほしい一本だ。また、スピード感を重視したゲームデザインはローグライトジャンルの新たなアプローチとしても興味深く、今後の展開にも期待が高まる。



◆『ANTHEM#9』リリース記念 コンボダメージチャレンジを開催!

さらに、2月11日~28日までの期間、『ANTHEM#9』のリリースを記念して、「コンボダメージチャレンジ」を開催することも発表された。上位3名には、 ゲーム内でおなじみのジェムをあしらった特製トロフィーを進呈。さらに、上位10名の名前を、発売後のアップデートにて『 ANTHEM#9』のエンドロールに掲載する。参加条件や方法は以下の通り。

【キャンペーン名】
『ANTHEM#9』リリース記念 コンボダメージチャレンジ

【開催期間】
2026年2月11日(火・祝)~2月28日(土) 23:59まで

【結果発表】
2026年3月上旬予定

【参加方法】
1. 集英社ゲームズ【公式】-NEWS-(@ShueishaGamesON)をフォロー
2. 『ANTHEM#9』内の対象ステージ(Extra1~ Extra10)に挑戦
3. クリアリザルト画面をスクリーンショット
4. キャンペーン該当ポストを引用リポストのうえ、キャンペーン当日に発表されるハッシュタグと最大コンボダメージ を入力し、クリアリザルト画面を添付の上、投稿

※1人につき1アカウントのみ参加可能となる。
※期間中は何度でも投稿可能ですが、採用されるスコアは期間中の最高記録1つのみとなる。
※ハッシュタグをつけて投稿いただいた場合、IDとスコアを集英社ゲームズ【公式】-NEWS-アカウントにて紹介する場合がある。キャンペーンの詳細と参加用ハッシュタグについては、集英社ゲームズ【公式】-NEWS-(@ShueishaGamesON)をご覧ください。
※本キャンペーンは予告なく変更・終了する可能性がある。あらかじめご了承ください。

【賞品詳細】
1位~3位:『ANTHEM#9』オリジナルトロフィー + 『ANTHEM#9』エンドロール掲載
4位~10位:『ANTHEM#9』エンドロール掲載


(文 編集部:山岡広樹)


■『ANTHEM#9』

ジャンル:ジェムマッチローグライト
プレイ人数:1人
プラットフォーム:Steam
対応言語:日本語 / 英語 / 簡体字 / 繁体字 / 韓国語
発売予定時期:2026年2月5日発売中
予定価格:2,200円(税込)
販売元:集英社ゲームズ
開発:Koeda



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会社情報

会社名
集英社ゲームズ
設立
2022年3月
代表者
廣野眞一
決算期
3月
直近業績
家庭用ゲームソフトの企画・開発・制作・販売
上場区分
未上場
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