Aiming、株主総会の質疑応答を公開 『イナズマイレブン』は確実なヒットを狙えるチャンスと強調 外部決済は利用率が数十%のケースも

Aiming<3911>は、2026年3月26日、第15期定時株主総会の質疑応答を公開し、スマートフォンゲーム市場の停滞期における安定収益基盤の構築と、ヒット作創出に向けたプロジェクト投資を優先する経営戦略を明らかにした。

現在のゲーム市場を成熟・停滞期にある非常に厳しい環境と認識している。経営陣は株価低迷の現状を把握しつつも、自社株買いなどの直接的な対策より、手元の現預金約50億円をプロジェクト投資に充てることが最終的な企業価値向上に繋がるとの考えを示した。チャンスのあるプロジェクトには20億円を超える規模の投資を行う可能性もあり、現在のキャッシュを潤沢とは捉えていない。また、経営陣による自社株式の買付は、未発表の新作情報などインサイダー情報に触れる機会が常にあるため、制度上実施が極めて困難であると説明した。

事業運営においては、利益率向上のためアプリ外課金を積極的に導入しており、タイトルやユーザー層によっては導入割合が数十%に達する事例も存在するという。生成AIの活用については、著作権侵害の懸念があるクリエイティブ領域での使用は慎重に扱う一方、プログラミングやデバッグ、モックアップ作成などの業務効率化ツールとしては積極的に導入し、クリエイターがコンテンツ制作に集中できる環境を整備する。

今後の展開について、椎葉忠志社長は以下のように述べている。

「積極的な身の丈に合わない投資を避け、安定収益基盤を構築しながら、着実に開発経験と利益を積み上げ、ヒット作のチャンスを狙うことが基本戦略です。歴史と高い知名度を誇る『イナズマイレブン』は確実なヒットを狙えるチャンスと捉えています。今後は、覇権クラスを狙いつつも、新規ユーザーの獲得が見込める有望なIPの獲得や、Steam向けの中小規模オリジナルタイトルの開発など、全方位でバランスよく挑戦を続けてまいります」

また、社外取締役の武市 智行氏と許田 周一氏は「当社にはヒット作を生み出すための企画開発力が備わっている。単なる受託ではなくアップサイドを狙える共同事業を推進し、次の大きな挑戦に向けた準備を整えることが重要だ」と評価し、技術力向上と体制構築を支援する姿勢を強調した。