
ミラティブ<472A>は、本日6月9日、投資家から寄せられた主な質問とその回答を公表した。2026年12月期第1四半期の業績については「順調なスタートを切れた」と評価しており、特に決済手数料率の改善が利益面で大きく寄与したとの認識を示した。
同社によると、第1四半期は売上高、営業利益ともに堅調に推移した。営業利益の進捗率が売上高の進捗率を上回っている点については、コスト構造の改善と限界利益率の向上が要因と説明。決済手数料率やサーバーコストなど主要コスト項目の改善が進んでいるという。
一方で、第1四半期の利益進捗が良好だったにもかかわらず、通期業績予想は据え置いた。同社は「第1四半期のみの進捗をもって業績予想を修正するのは時期尚早」と説明しており、第2四半期以降も堅実な業績の積み上げを目指す方針を示した。現時点で投資を加速させる具体的な計画もないとしている。
また、業績の季節性については、年末年始のイベント需要が集中する第4四半期に比べ、第1四半期は売上高が低下しやすい傾向があると説明。ただし同社は四半期ごとの増減よりも前年同期比での成長を重視しており、第1四半期も順調な成長を継続しているとの見方を示した。
利益率改善の要因として注目される決済手数料率については、第1四半期特有のプラットフォーム側の年初割引を除いた実態ベースで13.5%となったことを明らかにした。同社はアプリ外のWeb決済比率を高める施策を進めており、特定のOSプラットフォームの方針に左右されにくい収益構造への転換を推進している。今後も決済手数料率の改善は続く見通しだが、改善ペースは徐々に緩やかになると見ている。
原価面では、前年同期比で増加した「その他原価」の主因として、アバターサービス「エモモ」やライブゲーム関連の開発・運営費用を挙げた。ただし、業績トレンドを大きく変えるほどの投資規模ではないとしている。
さらに、生成AIやAIエージェントの普及については、リスクよりも成長機会として捉えている姿勢を示した。コンテンツ生成コストの低下によって、ユーザーへ提供できるコンテンツの幅が広がるほか、業務効率化の恩恵も期待できるという。また、中長期的にはAIの進展によって人々の余暇時間が増加し、エンターテインメント消費の拡大につながる可能性があるとの見解を示した。
このほか、中東情勢の緊迫化による影響については、スマホゲーム向けライブ配信プラットフォームを主力事業としており、エネルギーや物資調達への依存度が低いことから、直接的な事業影響は基本的にないとの認識を示している。
総じて今回のQ&Aでは、第1四半期の利益率改善に対する自信とともに、Web決済比率の拡大による収益構造改善、さらには生成AI活用への前向きな姿勢が改めて示された内容となった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ミラティブ
- 設立
- 2018年2月
- 代表者
- 代表取締役CEO 赤川 隼一
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 472A




