
スパイスマートは、中国ゲーム市場において運営される配給会社、ライセンサー、およびIP関連企業のゲームブランド設立状況に関する調査結果を発表した。近年、国内外でIPホルダーが自社ゲームブランドやゲーム会社を設立し、ゲーム産業へ参入する動きが加速しており、本調査では中国市場における具体的な参入形態やブランド展開の実態を整理している。
中国では2018年前後から、映画・映像関連会社が市場での成功を背景に自社ゲームブランドを設立し、映画やドラマ、アニメなどのIPをゲーム事業に活用するトレンドが定着した。
China Film Group Corporationは2016年にゲームブランド『中影遊』を立ち上げ、保有する映画配給権に基づいたゲーム化や他社へのライセンスアウト、コラボレーションを推進する。
Wanda Cinemas Gamesは、映画館のオフライン集客力や会員システム、映画本編前の広告枠をプロモーション手段として強みに持つ。
動画プラットフォーム『iQiYi』が運営する『iQiYi Game』は、保有する豊富な映画・ドラマIPとトラフィックを連携させ、映像作品の放送タイミングに合わせたゲーム展開を行う。
出版・小説IP系ライセンサーは、自社ゲームブランドの設立よりも、ゲーム会社へのライセンスアウトを中心に事業を展開する。China Literatureはゲームスタジオを保有せず、開発・配信も行わない方針をとる。同社はネット小説のゲーム化権利をTencent GroupやNetEase Groupといったゲーム大手へ提供し、権利費用や収益分配を得るモデルを確立した。
デジタル出版のCOLは、海外市場向けには子会社を通じてインタラクティブストーリーゲームのリリースに注力する一方、中国国内では中小規模のゲーム企業へライセンスアウトを行い、『WeChat Mini Game』の展開を図る。
近年は、映像制作やアニメ制作など新たな領域の実績を持つ企業も、独自ブランドを設立し参入を試みる。映画『ナタ』シリーズの権利を持つEnlight Mediaは、2025年4月にゲーム会社を設立し、AAAタイトルの開発を表明した。同社は北京に子会社『十月光線』を設立し、開発業務を開始している。
ショート動画アプリ『快手』は2021年にゲームブランド『Spark Nexa』を設立した。同社は映画への投資を行う配給会社でもあり、2024年11月にスマホゲーム『無尽夢回』をリリースした実績を持つ。
このほか、『三体』のアニメ制作に参加した芸画開天や、キャラクター『Labubu』を展開するPopMartなどもゲーム市場への参入を発表した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 設立
- 2015年7月
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄




