
KLab<3656>は、本日7月16日、ビルトイン型スマートホームシステムを開発・提供するHOMMA Groupと、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに合弁会社「KLab HOMMA Living Innovation Middle East(KH Living)」を設立すると発表した。KLabの現地ネットワークとHOMMAの住宅テクノロジーを組み合わせ、中東の高級住宅やホテル、リゾート向けにスマートホーム事業を展開する。
新会社は、HOMMAが展開する高級住宅向けビルトイン型スマートホームシステム「Built-in Intelligence」を中核に据える。住宅完成後にIoT機器を取り付ける従来型とは異なり、設計段階からセンサーやAIを組み込むことで、照明や空調の自動制御に加え、ホームセキュリティや見守り機能などを備えた「自律型スマートホーム」の実現を目指す。
さらに、世界的な建築家やインテリアデザイナーを起用した住宅デザインや、壁面全体を大型LEDディスプレイ化する空間演出なども組み合わせ、高級住宅向けの新たな居住体験を提供するとしている。
■世界100兆円市場を視野に
スマートホーム市場は急速な拡大が見込まれている。Fortune Business Insightsによると、世界市場は2025年の1,475億ドル(約24兆円)から、2032年には6,332億ドル(約100兆円)へ成長する見通しだ。
KH Livingでは、KLabが中東地域で培ってきたネットワークとHOMMAの技術を融合し、UAEにおける高級住宅やホテル、リゾート開発向けに設計・施工管理を行う事業基盤の構築を進める。
■ドバイを拠点に中東市場を開拓
両社がドバイを拠点に選んだ理由として、世界でも有数の成長市場であることを挙げている。
ドバイの不動産市場では2025年の取引総額が過去最高を更新し、新築のオフプラン物件が住宅取引の約6割を占めるなど、住宅設備を建設段階から導入しやすい市場環境が整っているという。
また、UAEのスマートホーム市場は2025年から2030年にかけて年平均27.5%で成長すると予測されており、世界でも高い成長率を示す市場の一つとなっている。
加えて、富裕層の流入が世界トップクラスで推移していることや、外国人による100%所有権やゴールデンビザ制度など投資家に開かれた制度も、高級住宅市場の拡大を後押ししている。
■ゲーム以外の新規事業を拡大
KLabはゲーム事業を主力とする一方、新規事業の育成にも取り組んでいる。今回の合弁会社設立は、ゲーム開発で培った技術そのものを活用するというより、同社が中東地域で構築してきた事業ネットワークを活用し、成長が期待されるスマートホーム市場へ事業領域を広げる取り組みと位置付けられる。
世界的に住宅のAI化・自律化が進む中、急成長を続けるドバイを足掛かりに、高級不動産向けのスマートホーム事業で新たな収益源の確立を目指すことになりそうだ。
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会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 真田 哲弥
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高68億5600万円、営業損益13億400万円の赤字、経常損益14億2100万円の赤字、最終損益41億7600万円の赤字(2025年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
