
アクセル<6730>は9月28日、2027年3月期の第2四半期(中間期)および通期の連結業績予想を上方修正した。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が当初計画を上回る見通しとなったほか、メモリモジュールなどの販売も好調に推移。さらに、メモリ価格高騰に伴う原価上昇を受けた販売価格の適正化も進み、大幅な増収増益を見込む。
通期の売上高は従来予想の150億円から204億円へと54億円、36.0%引き上げた。営業利益は12億円から22億9000万円へと10億9000万円、90.8%の上方修正。経常利益は12億7000万円から23億5000万円、最終利益は8億9000万円から17億円へ、それぞれ大幅に引き上げた。
【通期業績の見通し】
・売上高:150億円→204億円
・営業利益:12億円→22億9000万円
・経常利益:12億7000万円→23億5000万円
・最終利益:8億9000万円→17億円
・EPS:82.63円→157.67円
【従来予想からの修正率】
・売上高:36.0%増
・営業利益:90.8%増
・経常利益:85.0%増
・最終利益:91.0%増
【前年実績との比較】
・売上高:39.1%増
・営業利益:37.6%増
・経常利益:31.1%増
・最終利益:38.2%増
■パチンコ・パチスロ向けLSIが計画を上回る
今回の上方修正の背景にあるのが、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売好調だ。同製品の販売数量は約35万個となる見通しで、当初計画の31万個から4万個増加する。また、アクセルが想定するパチンコ・パチスロ機の新台年間販売台数も、当初の135万台から145万台へ拡大する見通しとなった。
加えて、メモリモジュールなどについても当初計画を上回る販売を見込む。メモリモジュールでは、リユース比率が当初見通しより低下することで、販売個数が増加する見通しだ。つまり、今回の上方修正はパチンコ・パチスロ市場そのものの拡大に加え、同市場におけるアクセル製品の販売数量が伸びたことが大きな要因となっている。
■原価上昇に対する価格適正化も進む
もう一つのポイントが、メモリ価格高騰への対応だ。生成AI需要の拡大を背景に世界的にメモリ価格が高騰しており、アクセルでもメモリモジュールなど一部製品の製造原価が上昇している。
これに対して同社は、製品の付加価値に応じた販売価格の適正化を順次進めている。価格調整の結果、売上高は大幅な増収となる一方、売上総利益率は低下する見通し。ただし、製品個別の売上総利益、いわゆる粗利単価については、前回予想と同程度の水準を確保できるとしている。
この結果、通期の売上総利益は従来予想の44億円から57億円へ、29.5%増加する見通し。売上総利益率は価格適正化などの影響から1.4ポイント低下し、27.9%となる見込みだ。一方、グラフィックスLSIでは製品ミックスの改善も見込んでいる。
■営業利益は売上増を上回る伸びに
販売費及び一般管理費については、次世代製品の開発費を新たに計上するほか、業績連動賞与の引当額増加などから、34億1000万円と従来計画比6.6%増を見込む。それでも売上総利益の増加がこれを上回り、営業利益は22億9000万円と従来計画から90.8%増加する見通しとなった。経常利益は23億5000万円、純利益は17億円を見込む。
前期実績と比較しても、売上高は146億5600万円から204億円へ、営業利益は16億6400万円から22億9000万円へ拡大する計画で、増収増益をさらに加速させる形となる。
今回の業績予想修正に伴い、年間配当予想も従来の41円から79円へ引き上げた。配当性向は50.1%となる見通し。アクセルは原則として当期純利益の50%を配当する方針を掲げている。
パチンコ・パチスロ向けLSIを中心とした販売数量の上振れに加え、メモリ価格高騰に対応した価格適正化も進展したことで、売上高・利益ともに従来計画を大きく上回る見通しとなった。今回の上方修正は、主力製品の販売環境が想定以上に良好に推移していることを示すものとなっている。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社アクセル
- 設立
- 1996年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 松浦 一教/代表取締役副社長 斉藤 昭宏
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 6730