週1回以上AIを利用する用途は全世代で「仕事・勉強」が最多 α世代は「エンタメ・趣味・推し活・暇つぶし」用途が際立つ サイバーエージェント次世代生活研究所調査

サイバーエージェント<4751>は、インターネット広告事業のサイバーエージェント次世代生活研究所が実施した「世代別の生成AI利用実態調査」の調査結果のうち、世代別・性別に見る生成AIの用途について発表した。
本調査は小学生(※)から社会人までの生成AI利用実態を定量的に把握することを目的とし、全国でインターネットリサーチを実施した。スクリーニング調査では1万サンプル、生成AI利用者を対象とした本調査では1648サンプルから有効回答を得ている。
※15歳未満は親の代理回答
①用途別に見た生成AIの週1回以上の利用率
週1回以上利用する用途は全世代で「仕事・勉強」が最多。世代差が表れるのは「エンタメ・趣味・推し活・暇つぶし」と「生活管理・日常の疑問解決」

生成AIの用途を7つに分けて尋ねたところ、「仕事・勉強・就職活動」が全体で51.5%と最も高く、世代別に見てもα世代54.5%、Z世代56.5%、ゆとり世代44.7%と、すべての世代で最多となった。生成AIの使い道は、世代を問わず仕事や学びが中心となっていることが分かる。
一方、世代による違いが表れたのが「エンタメ・趣味・推し活・暇つぶし」だ。α世代が50.6%と突出して高く、Z世代38.1%、ゆとり世代29.7%と、年齢層が上がるにつれて利用率が低下していく。
反対に「生活管理・日常の疑問解決」は、α世代37.0%、Z世代43.8%、ゆとり世代44.6%と、年齢層が上がるほど利用率が高くなった。
全世代に共通する「仕事・勉強・就職活動」に加え、若い世代ほど遊びの要素が、年齢層が高い世代ほど暮らしの要素が重なる構図といえる。
②世代・性別に見る用途の男女差
用途の性別差が際立つのはZ世代。α世代は差が小さく、ゆとり世代は用途によって性別差が分かれる

Z世代に絞って性別ごとに見ると、7つの用途のうち6つで男性の利用率が女性を上回った。男女差が最も大きかったのは「仕事・勉強・就職活動」で、男性64.8%に対し女性48.1%となり、16.7ポイントの差が見られた。
「商品検索・比較」は男性44.3%・女性27.9%で16.4ポイント差、「創作・コンテンツ作成」も男性40.8%・女性26.1%で14.7ポイント差と、いずれも10ポイントを超える男女差となった。
一方、「雑談・コミュニケーション相手」では、男性43.9%に対し女性45.4%と、7つの用途の中で唯一、女性の利用率がわずかに男性を上回る結果となった。

では、この男性偏りは若年層に共通する現象なのか。男女差を世代ごとに比較すると、Z世代の特徴が明確に現れる。
上記では、Z世代で男女が大きかった順に用途を並べている。Z世代は、7つの用途のうち6つで男性の利用率が女性を上回り、さらに、そのうち4つの用途が10ポイント差を超えており、多くの用途で男性の利用率が高い状況となっている。
これに対しα世代は、男女差そのものが比較的小さくなった。最も差が大きかった「美容・ファッション」でも女性の利用率が男性を7.9ポイント上回り、他の用途では、いずれも1~5ポイント程度だった。同じ若年層でも、α世代では用途による男女の偏りがZ世代ほど見られない。
ゆとり世代は、差の大きさこそZ世代に近いものの、男女差が用途によって分かれている。「創作・コンテンツ作成」は男性の利用率が女性を16.5ポイント上回る一方、「雑談・コミュニケーション相手」は女性が13.6ポイント、「生活管理・日常の疑問解決」も女性が11.7ポイント上回った。男性の利用用途が全体的に高いわけではなく、用途ごとに男女の傾向が分かれている。
生成AIの用途について男性の利用率が女性を上回るという現象は、若年層全体に共通するものではなく、Z世代に特徴的な傾向として現れていることが分かった。
■本調査研究員より総括(サイバーエージェント次世代生活研究所 研究員 根本晋太郎氏)
本調査では、生成AIの利用用途を世代別に調査しました。その結果、仕事や勉強での利用がいずれの世代でも最も多く、世代を越えた共通点がみられました。
一方、遊びや趣味での利用は若い世代ほど多く、暮らしの管理では年齢層が高い世代ほど多いなど、世代による違いもみられます。また、用途の広がりに男女差がみられたのはZ世代に限られており、若年層でも使い方は一様ではありません。
生成AIの活用を前提としたコミュニケーションを考える際には、若年層をひとまとめにせず、世代や性別による使い方の違いを踏まえることが重要です。特に利用用途が限られる層には、日常のどのような場面で役立つのかを具体的に示すことが求められます。
■次回
第3回調査では「生成AIが消費に効くタイミング」と題し、商品を知る段階から購入を決める段階まで、消費のどこで生成AIが使われているのかを他の情報チャネルと比較して分析する。10チャネル中で最も大きく順位を上げる場面と、購入の決め手として生成AIの利用を挙げたZ世代の割合について、2026年10月中旬に発表する予定だ。
【調査概要】
「世代別の生成AI利用実態調査」
調査手法:インターネットリサーチ
対象地域:全国
対象者:生成AIを利用している小学生~ゆとり世代(15歳未満は保護者の代理・同席回答を含む)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 藤田 晋/代表取締役社長 山内 隆裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8740億3000万円、営業利益717億0200万円、経常利益717億4300万円、最終利益316億6700万円(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751