ディライトワークス、スーパーフォーミュラ参戦初年度で2度目の表彰台 松下信治選手が語るチームの成長

木村英彦 編集長
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ゲーム事業から撤退し現在は投資・スポーツ・インキュベーション事業を展開するディライトワークスが運営する「DELiGHTWORKS RACING」が、全日本スーパーフォーミュラ選手権の参戦初年度から着実に成果を上げている。10月10日に富士スピードウェイで開催された第10戦決勝では、松下信治選手が3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得した。

レースは3度のセーフティーカー導入を伴う波乱の展開となったが、松下選手は終盤まで優勝争いに加わる走りを披露した。参戦初年度のチームがシーズン中に2度の表彰台を獲得した背景には、マシンの速さを引き上げるためのデータ分析や、メカニックを含めた現場の改善があるようだ。

 

■終盤までトップ争いに加わる走りで今季2度目の表彰台

第10戦決勝は、スタート直後から各所でアクシデントが発生し、3度のセーフティーカー導入によってレース展開が大きく変化した。松下選手は序盤を6番手で走行。16周終了時点でタイヤ交換を行い、その後のセーフティーカー導入を経て、24周終了時点のリスタートでは2番手に浮上した。

リスタート直後にはトップを走る岩佐歩夢選手に仕掛け、25周目の1コーナーでアウト側から並びかける場面も見られた。その後も上位争いを続け、残り2周の時点ではトップの岩佐選手との差が0.813秒まで縮まっていた。

しかし、ファイナルラップでは2位を争っていたザック・オサリバン選手に逆転を許し、3位でフィニッシュ。それでも、荒れた展開のなかで着実にポジションを上げ、終盤まで上位2台と競り合ったことは、チームの競争力を示す結果となった。

松下選手はレース後の会見で、波乱の多い展開に巻き込まれることなく走行できたことに加え、セカンドスティントでのペースが非常に良かったと振り返った。一方、セーフティーカーが繰り返し導入されたことで、本来想定していたタイヤマネジメントや終盤の仕掛けを十分に生かせなかったとの見方も示した。

 

■1台体制でデータを分析、仮説検証を通じて速さを改善

今回のレースで注目したいのが、チームのパフォーマンス向上に向けた取り組みだ。松下選手は、富士で速さを改善できた理由について、今年2回目の開催だったことが大きいと説明した。前回の走行でデータを取得し、何が悪かったのかを分析したうえで仮説を立て、今回の走行で検証したところ、うまく機能したという。

同チームは1台体制で参戦している。複数のマシンを走らせて異なるセットアップを比較することが難しいなか、取得したデータを基に課題を見つけ、仮説検証を重ねながら改善につなげているそうだ。

松下選手は、こうした取り組みが今回のパフォーマンス向上につながったと説明しており、限られた体制のなかでもマシンの速さを引き上げていることがうかがえる。

また、改善はマシンのセットアップにとどまらない。松下選手によると、参戦当初はメカニックも作業の進め方が分からず、公式練習中の作業に時間がかかることもあったという。しかし、経験を重ねるにつれて作業も速くなり、さまざまな細かな改善が結果に結び付いてきたと振り返った。

データ分析によるマシンの改善と、現場の作業効率の向上。ドライバーだけでなく、チーム全体が経験を積みながら成長していることが、今回の表彰台獲得を支えた要因のひとつといえそうだ。

 

■松下選手自身も感覚を取り戻す 最終戦に向けて手応え

松下選手自身も、今季の参戦を通じて徐々に本来のドライビングを取り戻している。2年ぶりのスーパーフォーミュラ参戦となった当初は、ドライビングの感覚が鈍っていた部分もあったという。それがレースを重ねるにつれて改善し、今回のレースでは上位争いに加われるまでになったと語った。

今回のレースについては、自身のペースに手応えを感じるとともに、久しぶりに2位表彰台を争う熱い感覚を思い出したとコメント。最後にオサリバン選手に逆転を許したことについては悔しさをにじませながらも、今後に向けて分析を進める考えを示した。

最終戦の鈴鹿サーキットについても、テストでの手応えからポテンシャルを感じているという。一方で、予選では僅差の争いが続くことに加え、トップ3と自身のチームが位置する中団前半との間には、なお差があると認識している。

参戦初年度からシーズン2度の表彰台を獲得したDELiGHTWORKS RACING。データ分析や現場の改善を積み重ね、チームとしての経験値を高めながら結果につなげている。松下選手も自身の復調に手応えを感じており、チームとドライバーの双方が成長を続けていることがうかがえる。11月20~22日に鈴鹿サーキットで開催される最終戦で、さらなる成果を残せるか注目される。

 

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ディライトワークス株式会社
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会社情報

会社名
ディライトワークス株式会社
設立
2014年1月
代表者
代表取締役 庄司 顕仁
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