大和証券キャピタル・マーケッツ(CM)は、2月3日付のグリー<3632>のレポートで、会社側の発表した第2四半期業績について好決算になるという想定を一段上回ったうえで、自社/他社双方のタイトルのバランスが取れた業績拡大は注文のつけようのないものだった、と高く評価している。
大和証券CMによれば、業績拡大への寄与では、第1四半期は自社ソーシャルゲームが80%、他社が20%であったが、第2四半期にあってもそれが変わっていないとのこと。ゲームメーカーを中心に参入が引き続き増加しているにも関わらず、自社/他社の寄与度が変わっていないことは、グリーの開発力が上昇している証左と指摘している。
また、海外事業については、4-6月期のグローバルプラットフォームに向け、決済手段や海外開発パートナーとのアライアンス、戦略出資などが行われているが、いずれも布石を打っている印象が強いとの見方を示し、ローンチ時の業績立ち上がりスピードには要注目とコメントしている。
このほか、課金手法に対する消費者庁からの規制リスクについては、国のガイドラインに適切に沿っているか、消費者庁と常時コンタクトするなど事業リスクへの対処は進めているとする一方、一部であがっている市場飽和懸念についても、その兆しが見当たらないだけでなく、バリュエーションに割高感が見受けられない中では意味をなさないとしている。
なお、レーティングは「1/Buy」、今後6ヵ月間の目標株価を3200円の継続とした。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632