ユークス、2012年1月期は為替差損やSNSゲームの費用で経常63%減…新日本プロレス譲渡で最終増益

ユークス<4334>は、本日(3月9日)、2012年1月期の連結業績を発表し、売上高が4.7%減、経常利益63.6%減となった。為替の円高による売上の目減りや為替差損に加え、ソーシャルゲーム関連の開発費用が先行したことが主な要因だった。ただ、新日本プロレス株式の売却による特別利益を計上したため、純利益については前年同期比でプラスとなった。 同社の発表した決算は、売上高48億1100万円(前期比4.7%減)、営業利益6億0300万円(同33.9%減)、経常利益1億9800万円(同63.6%減)、当期純利益4億1400万円(同0.3%増)だった。     セグメント別の状況は以下のとおり。 ■デジタルコンテンツ事業は、売上高36億7600万円(同5.6%減)、営業利益6億0100万円(同34.0%減)だった。「REAL STEEL」のダウンロード販売を開始したほか、受託ソフトでは「WWE'12」、「UFC Undeisputed 3」の開発が完了した。ソーシャルゲームについては、「わんこの時間」や「悪のじかん」をリリースしている。 ■興行事業は、売上高11億4000万円(同5.6%減)、営業利益100万円(同281.8%増)だった。新日本プロレス「レッスルキングダム」などの大会を実施し、黒字転換を果たした。新日本プロレス株式は現在、ブシロードに譲渡されている。   ■2012年1月期の見通し 2012年1月期は、売上高28億9300万円(前期比39.9%減)、営業利益2億1600万円(同64.2%減)、経常利益4億1300万円(同108.4%増)、当期純利益3億7600万円(同9.2%減)を見込む。     同社では、THQからの受託を含めた複数の受託案件に加え、自社ソフト開発にも注力する方針。ゲーム業界については、ソーシャルゲームやダウンロードコンテンツの配信増加により、家庭用ゲーム市場の変容は続くと見ているとのこと。売上高は大幅に減少する見通しだが、これは新日本プロレスが連結から抜けるため。