オンラインゲーム開発・運営のサイバーステップ<3810>は、本日(4月10日)、2012年5月期の第3四半期決算を発表し、売上高10億4200万円(前年同期比16.1%増)、営業利益4700万円(同20.9%減)、経常利益3700万円(同22.8%減)、四半期純利益3700万円(同482.9%増)だった。
自社運営売上高が同46.8%増の7億4700万円と順調に伸びたものの、利益率の高いロイヤリティ等売上高が24.2%減の2億9400万円となったことが影響したようだ。当期純利益が伸びているが、これは新株予約権戻入益5500万円が計上されたことによる。
2012年5月期は、売上高13億5800万円(前期比6.6%増)、営業利益1600万円(同90.5%減)、経常利益700万円(同95.4%減)、当期純利益100万円(同98.4%減)を見込む。従来予想からは変更なし。
なお、2009年5月期に営業損失、当期純損失、営業キャッシュ・フローのマイナス計上により、継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象が発生しているが、完全に払拭するに至っていない、としている。同社は、2010年5月期から2期連続で、営業利益、当期純利益を黒字計上し、営業キャッシュ・フローのマイナスを解消した上、今期も第3四半期まで利益計上を行い、営業キャッシュ・フローもプラスとなった。
しかし、経営状態が安定したと判断できる状況には至っていないため、この事象はまだ存在するとしている。支出を抑制しながら効率的な事業活動を行い、各国・地域におけるロイヤリティ等の収入向上を図るとともに、日本国内、北米、韓国、台湾における自社運営の収益力をさらに高めることで、損益と営業キャッシュ・フローの改善を図っている。