ディーツーコミュニケーションズ(D2C)は、2月に実施したスマートフォンの普及動向に関する調査結果を発表した。こうした調査はネット調査が多いが、より実態に近い普及率を把握するため郵送調査を実施し、全国15~69歳の一般生活者を対象に、エリア×性年代別の人口構成比に合わせて回収・集計したとのこと。
調査対象者全体におけるスマートフォンの所有率は23.6%となった。2011年2月が8.3%、2011年8月が15.6%、2011年11月が18.4%、2012年2月が23.3%となっており、2011年後半からスマートフォンの普及が加速した。
スマートフォン所有率の推移(利用歴数値から推計)
所有パターン別に見ると、「スマートフォンのみ利用」が17.7%、「スマートフォンとフィーチャーフォンを併用」が5.9%、「フィーチャーフォンのみ利用」が73.0%だった。
スマートフォンとフィーチャーフォンの所有状況
スマートフォン利用者の利用履歴については、「1年未満」の合計が63.5%と、6割以上が1年以内に新たにスマートフォンを購入したユーザーだった。
また、スマートフォン所有者の内、女性が占める割合は38.9%となった。2011年調査の28.6%から10ポイント以上増加した。性年代別にスマートフォンの所有率を見ると、男性は「男性20~29歳」の48.3%、女性は「女性 20~29歳」の54.2%がもっとも高い割合だった。特に「女性 20~29歳」は、2011年調査の9.6%から40ポイント以上増加し、急速にスマートフォンの普及が進んだ。
スマートフォンユーザの性年代構成比
スマートフォン非所有者に、今後のスマートフフォン購入意向について聞いたところ、「ぜひ購入したい」が10.3%、「まぁ購入したい」が22.0%と、スマートフォン非所有者の32.3%に購入意向があった。2011年調査では、「購入意向あり」は27.9%であったので、購入意向者の比率は4.4ポイント上昇している。
スマートフォン非所有者の購入意向
スマートフォン非所有者に購入意向者の割合を性年代別に見てみると、男性では、「15~19歳(60.0%)」、「20~29歳(44.9%)」、「40~49歳(41.3%)」、女性では、「15~19歳(66.1%)」、「20~29歳(55.3%)」、「30~39歳(39.1%)」となり、男女とも「10~19歳」が高い割合を示した。
スマートフォンのOS別に所有者の割合を見ると、iOSが39.6%(2011年調査:57.7%)、Android OSが56.7%(2011年調査:29.1%)となり、この1年でAndroid OS端末所有者が半数を超えた。
スマートフォンユーザの利用端末のOS
スマートフォン所有者が契約している通信事業者の比率を見たところ、ソフトバンクモバイルが38.5% (2011年調査:61.0%)、NTTドコモが34.4%(同22.0%)、auが25.3%(同13.6%)となった。ソフトバンクモバイルは、2011年調査時から大きくシェアを減らしているが、2012年調査時でももっとも高いシェアだった。
スマートフォンユーザが契約している通信事業者
会社情報
- 会社名
- 株式会社D2C
- 設立
- 2000年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 高田 了/代表取締役副社長 新谷 哲也
- 決算期
- 3月