12月14日付けの日経産業新聞は、ゲーム各社が、Androidを搭載したスマートフォンを新たな“ゲームプラットフォーム”としてソフトを供給を始めていると報じています。Android搭載端末の販売台数がiPhoneを抜く勢いで成長しており、プラットフォームとしての魅力が高まってきたためです。
ゲーム各社の動きとしては、コーエーテクモゲームスがNECビッグローブの運営するサイト向けにシューティングゲームの配信を開始したほか、コナミデジタルエンタテインメントもNTTドコモ向けにゴルフゲーム、ソフトバンク向けにプロ野球ゲームの配信を開始しました。また、セガも近く、GMOインターネットに人気アクションゲームを配信する予定。
ただ、課題も徐々に出てきました。携帯キャリア各社や大手ISPが独自のプラットフォームを構築しているため、「App Store」と違って、いわば市場が分断しているという状況にあるうえ、コピーしたゲームソフトが市場に出回るといった問題が発生している、とのこと。さらに日経産業新聞では、家庭用ゲームソフトの伸び悩みを受けて、ゲーム各社は、ソーシャルゲームやiPhoneへのソフトの供給を開始したものの、むやみに出口を広げれば、かえって収益を悪化させる結果にもなりかねないと指摘しています。