ワークポートは、2012年5月のディレクター職の採用動向について、新規求人は前月比150%と驚異的な増加を見せ、熾烈な人材獲得競争が続いている、と発表した。
ワークポートによれば、求人の内訳は、自社メディア53%、クライアントワーク46%とほぼ半々だったとのこと。自社メディアについては前月に続きポータルサイト、ゲーム系サイトの求人が多くを占め、クライアントワークについては、クローズまでの期間が短くなり、求職者はもちろん企業側も「スピード」をより強く意識していく必要がある、と指摘している。
ここ2年ほど転職市場を賑わせているソーシャルゲーム業界の勢いは未だ衰えず、ディレクター案件も順調に増加。大手SAPでは、ディレクター職をマネジメントラインと若手ラインに分けて採用するなど、大手SAPでは職種の細分化傾向も見られた。
また、大阪、福岡、愛知での案件増加が顕著だったようだ。大手企業は、数ヶ月前から地方展開を図っていたが、最近では地方に支店を構える企業などの求人も増加。Uターン、Iターンを考えている求職者には好機になる、との見方を示した。
今後の見通しについて、ソーシャルゲーム業界では、世界展開も視野に入れて拡大路線を歩む企業が多くある一方、戦線離脱する企業も散見される、としている。ソーシャル業界での生き残りを賭けた多くの壁をどれだけの企業が打破していくのか、コンプガチャの規制はさほど大きな影響を与えないとの公式発表を踏まえて今後の動きが注目される。
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