サイバーエージェント<4751>は、昨日(7月25日)、第3四半期の決算発表と決算説明会資料を公開し、4-6月期のSAP事業の売上高が前四半期比20.1%増の74億0500万円だったことが明らかになった。
さすがに2011年10-12月期の74%増、2012年1-3月期の92%増には及ばないものの、国内ソーシャルゲーム企業の収益の伸び悩みを鑑みれば、引き続き売上高は高い伸びを維持している。
会社側では、海外でのソーシャルゲームの運営が寄与したとしているが、4-6月期にリリースした新規タイトルも寄与したようだ。この期間、新規タイトルとして20タイトルを投入し、売上高は8億0900万円になったとのこと。コンプガチャ停止の影響で落ちた既存タイトルの売上を補ったという。
また、海外事業が大きく伸びた。サイバーエージェントの決算説明会資料では、SAP事業全体と国内SAP事業の売上高が公開されており、両者の差が海外SAP事業に該当するものとみられる。
国内と海外のSAP事業の売上高の推移を示したものが下のグラフとなる。引き算をしただけなのだが、4-6月期の海外SAP事業の売上高は、前四半期比380%増の7億5500万円と急拡大した。「Rage of Bahamut」が中心になると見ていいだろう。
なお、SAP事業とCAモバイルなどを含めた「メディア関連事業」として営業利益は開示されているものの、SAP事業単体の営業利益については開示されていない。人件費などのスマートフォンへの追加投資やコンプガチャ規制の影響などが出た模様である。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751