コナミ、第1四半期は営業益23%減…家庭用ゲームの販売減などが影響

コナミ<9766>は、この日(8月2日)、第1四半期(4-6月期)の連結決算(米国会計基準)を発表し、売上高及び営業収入491億円(前年同期比10.5%減)、営業利益53億円(同23.4%減)、四半期純利益27億円(同32.9%減)だった。

 

 

主力のデジタルエンタテイメント事業で減収減益となったことが主な要因だったようだ。ソーシャルゲームについては前年比でプラスとなったものの、家庭用ゲームソフトの販売本数の減少が響いたようである。

 

 

セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルエンタテインメント事業は、売上高228億円(前年同期比12.6%減)、営業利益52億円(同14.7%減)だった。大型タイトルの投入がなかったため、コンシューマーゲームの売上が前年同期77億円から51億円に低下したことが主な要因のようだ。ゲームソフトの販売本数は、前年同期が276万本だったのに対し、今期は202万本だった。

ソーシャルゲームを含むSNSの売上は同1.2%増の79億円だった。「ドラゴンコレクション」の累計登録者数が650万人を突破したほか、「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」、「クローズ×WORST~最強伝説~」などをはじめとする主力コンテンツの登録者数も堅調に推移し、収益に貢献したとしている。規制の影響も若干あったが、前年比で増収を確保した。

 

 

■健康サービス事業は、売上高197億円(同2.9%減)、営業利益7億円(同133.3%増)だった。コナミスポーツクラブなど直営施設のオペレーションの効率化が奏功したとのこと。受託施設数も順調に拡大したという。

■ゲーミング&システム事業は、売上高52億円(同1.9%増)、営業利益10億円(同16.6%減)だった。ビデオスロットマシン「Podium」や、メカニカルスロットマシン「Advantage 5」、「Advantage Revolution」などが好評を博しているほか、パーティシペーション(オペレーターとのプロフィットシェア方式)による収入も増加し、順調に市場シェアを獲得しているとのこと。欧州、中南米、アジア及びアフリカ市場でも代理店網を整備し、拡販を進めているという。

■遊技機事業は、売上高16億円(56.7%減)、営業利益4億円(同42.8%減)だった。パチスロ機の新商品として5月にKPEよりオリジナルコンテンツの続編となる「スパイガール2」を、6月に高砂電器産業株式会社より過去のヒット作のリメイクタイトルである「セブンバー30」を発売した。

 

■2013年3月期の見通し

2013年3月期は、売上高及び営業収入が前期比1.6%増の2700億円、営業利益が同0.4%増の411億円、当期純利益が同0.4%増の2310億円を見込む。

 

 

ソーシャルコンテンツについては引き続き経営資源を集中させるほか、新たなデバイス対応とプラットフォーマーへの展開を図っていく方針。またゲームソフトについては厳選されたトリプルAタイトルをグローバル展開する一方、既存コンテンツを活かした制作も進めていく。

 

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株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
企業データを見る
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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