クリーク・アンド・リバー社<4763>の第2四半期(3-8月期)の連結決算は、売上高91億7900万円(前年同期比18.0%増)、営業利益6億3300万円(同56.4%増)、経常利益6億3300万円(同49.3%増)、四半期純利益2億7800万円(同61.6%増)だった。
同社では、クリエイター、医師、ITエンジニア、弁護士、会計士等、専門的な知識を有するプロフェッショナルへのニーズは旺盛で、全分野で増収となった。売上高、各利益は、第2四半期としては過去最高となる。
■クリエイティブ分野(日本)は、売上高54億4700万円(前年同期比10.3%増)だった。映像・TV分野では、TV番組の内制化傾向によるニーズ増加機会を捉えて収益が伸びたほか、ゲーム分野では、コンシューマー、アミューズメント、ソーシャル分野のクリエイター需要増に対して対応した。また電子書籍関連においては、電子書籍化の制作受託からプラットフォームへの書籍の取次まで多角的なサービスを展開した。さらに、自社開発によるソーシャルゲームを3つのプラットフォームに対して配信し、2012年8月末日において、10タイトルを運営している。
■クリエイティブ分野(韓国)は、売上高10億8700万円(同10.7%増)だった。韓国子会社CREEK & RIVER KOREAが韓国における既存のTV局での圧倒的なシェアを誇り、法改正によりTV局が新たに6局増加したことを背景とし、クリエイターの派遣事業が順調に伸張した。
■医療分野は、 売上高12億3800万円(前年同期比10.4%増)だった。連結子会社メディカル・プリンシプル社が「民間医局」をコンセプトにドクター・エージェンシー事業を展開している。全国各地での慢性的な医師不足や地域的偏在、診療科の偏在を背景に、各医療機関からの医師へのニーズは高く、医師の紹介事業が順調に伸張した。
■その他の事業は、売上高14億0600万円(同89.7%増)だった。 ITエンジニアのエージェンシー事業を展開する子会社リーディング・エッジ社では、業務支援開発案件の受託が売上高の拡大に寄与した一方、Android技術者の育成等により、市場ニーズに合わせたエンジニアの輩出に注力した。また法曹分野や会計分野の派遣・紹介事業も拡大した。
■2013年2月期の見通し
2013年2月期は、売上高175億円(前期比10.9%増)、営業利益9億円(同33.2%増)、経常利益9億円(同23.4%増)、当期純利益4億円(同57.5%増)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 設立
- 1990年3月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高497億9900万円、営業利益41億300万円、経常利益41億3700万円、最終利益26億5800万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4763