MTI、12年9月期の業績予想を下方修正…4Q会員数純増など明るいニュースも

エムティーアイ<9438>は、本日(10月18日)、2012年9月期の連結業績予想を下方修正し、売上高293億8200万円(前回予想300億円)、営業利益17億0400万円(同18億円)、経常利益16億9700万円(同17億8000万円)、当期純利益1億3800万円(同5億円)とした。 従来予想からの修正率は、売上高2.1%減、営業利益5.3%減、経常利益4.7%減、当期純利益72.4%減となる。     同社では、第4四半期にスマートフォン向け有料会員数の大幅な伸長があったものの、第3四半期においてスマートフォン新端末の発売時期が第4四半期にずれ込んだ影響などもあって、スマートフォン向け有料会員数の積み上げが予想を下回ったため、としている。音楽系コンテンツのダウンロード数減少による売上原価率の低下や経費コントロールにより販管費が予想を下回ったものの、売上高の減少を吸収できなかった。また、当期純利益については、特別損失として投資有価証券評価損と固定資産除却損を計上することを主な要因。   ■4Qは会員数がQonQで純増に転じる ただ、明るいニュースも出ている。第4四半期において、スマートフォン会員の増加数がフィーチャーフォンの減少数を上回り、四半期ベースで前四半期比で純増に転じた。スマートフォン会員の増加がフィーチャーフォン向けの会員数の減少をカバーできない状態が続いていたが、スマートフォン向けの会員数の増加がフィーチャフォンの減少を上回ったという。 同社によると、9月末のスマートフォンの会員は、6月末比84万人増の313万人、フィーチャーフォンは75万人減の813万人で、差し引き9万人の増加となった。スマートフォン新端末の発売時期である夏商戦期に対応して積極的なプロモーションを実施したことが奏功したとのこと。 なお、2013年9月期の業績予想は、売上高300億円(前期比2.1%増)、営業利益17億1000万円(同0.4%増)、経常利益17億円(同0.2%増)、当期純利益7億5000万円(同443.5%増)と売上高、営業利益、経常利益は横ばいを見込む。