デジタルハーツ、13年3月期の業績予想を上方修正…ソーシャルやスマホ関連のデバッグ受注伸びる

デジタルハーツ<3620>は、この日(11月2日)、2013年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高69億2200万円(前回予想65億9900万円)、営業利益10億8800万円(同10億3300万円)、経常利益10億9200万円(同10億3000万円)、当期純利益5億9600万円(同5億6800万円)とした。 従来予想からの修正率は、売上高4.9%増、営業利益5.3%増、経常利益6.0%増、当期純利益4.9%増となる。     同社では、家庭用ゲームソフトのデバッグサービスで取引企業からの安定受注に加え、ソーシャルゲームやスマートフォン関連の案件増加、さらに9月よりサービス提供を開始した「ソフトウェア不具合検証保証サービス」による新たな顧客ニーズの開拓など、今後もデバッグ事業で取引拡大が見込まれるため、としている。 ソーシャルゲームの開発規模が大型化するとともに、ゲーム内容が徐々に複雑なものになってきたが、それに伴い、デバッグサービスを専門的に取り扱う事業者へのニーズも伸びてきたようだ。 利益面では、新サービスや新規事業の立ち上げに加え、海外市場を見越したグローバル展開などへの投資コストを見込んでいるものの、売上高の増加に伴い、利益予想は当初見込みを上回ることになった、としている。   ■第2四半期決算 なお、同時に第2四半期累計(4-9月期)の連結決算についても、売上高29億7800万円(前年同期比13.8%増)、営業利益3億5200万円(同24.2%減)、経常利益3億5600万円(同23.0%減)、四半期純利益1億9600万円(同19.6%減)だった。     コンシューマーゲームのデバッグサービスは、売上高12億0500万円(同11.4%減)だった。引き続き顧客企業からのアウトソーシング比率拡大に注力しているものの、アウトソース需要が著しく大幅に増加した前年同四半期と比べ、第2四半期は受注が安定的に推移したという。 デジタルソリューションについては、売上高8億0800万円(同48.6%増)だった。コンシューマーゲームの顧客がソーシャルゲームに参入しており、既存顧客からの受注が伸びた。コンプガチャ規制の影響もなかったとのこと。スマートフォンアプリのデバッグ受注も伸びた。