三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)は、3月30日付けのレポートで、サイバーエージェント<4751>のレーティングについて「Outperform」の継続とする一方、目標株価を29万7000円から41万8000円に引き上げた。
MUMSSでは、サイバーエージェントの売上高と営業利益予想を上方修正しており、これに伴って目標株価も引き上げたようだ。2012年9月期の営業利益予想を173億円から175億円に、2013年9月期を218億円から224億円とした。
この要因は、仮想空間サービス「アメーバピグ」と、ブログのプラットフォーム「Ameba」モバイルのARPPU(Average Revenue Per Payed User)の予想を引き上げたためとのこと。そのポイントになるのは、スマートフォンへの対応だ。
サイバーエージェントのスマートフォンへの対応は、「Ameba」については2010 年内にWEBアプリ、ネイティブアプリをリリースし、「アメーバピグ」については、Android版ネイティブアプリのベータ版を2010 年11 月1 日にオープンし、2011 年4 月以降、アメーバピグにおけるソーシャルゲームでの課金を開始する見通し。
MUMSSでは、スマートフォン対応により、「アメーバピグ」の利用時間が増加することによる収益貢献を期待したとのこと。他社に比べてフィーチャフォン版のARPU(Average Revenue Per User)が低いこともあり、スマートフォンへのシフトはポジティブになると考えているという。
また、従前より注目点としてあげていた「ピグライフ」については、4月末か5月のゴールデンウィーク明けのサービス開始になりそうだ、と指摘している。そして、2012年9月期の収益にフルに寄与するとの見方も示した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751