任天堂が米国市場で再攻勢 1月6日付けの新聞記事(3)

 1月6日付けの日経産業新聞は、任天堂<7974>が米国市場で再攻勢に出る、と報じている。「ニンテンドーDS」が米国で最もヒットしたゲーム機になったと現地で発表したのに続き、3月より、3D対応の新しい携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売する予定(日本では2月末に発売)。

 報道によると、同社にとって、米国市場は最も重要な市場で、中南米やカナダも含めると2010年4-9月期実績の連結売上高に占める割合は44%と、日本の18%を大きく上回るとのこと。そのため、米国での「3DS」の販売戦略は重要な意味を持つことになるという。カプコン「バイオハザード」など米国で人気となっているタイトルを投入するほか、任天堂も「新・光神話 パルテナの鏡」など海外ユーザーから評価の高いタイトルを供給する。

 また、先日行った6歳以下の幼児の目の成長に悪影響を与える可能性があるとのアナウンスや、3D表示を保護者が制限できる機能の導入は、ユーザーである子供に配慮するとともに、訴訟社会である米国でのトラブル回避を意識したため。

 日経産業新聞では、円高・ドル安による採算悪化に直面しているうえ、スマートフォンやソーシャルゲームの普及など市場を取り巻く環境が変わりつつあるが、新型機でどれだけ自ら開拓した携帯型ゲーム機市場を攻略できるかが任天堂の今後の浮沈を左右することになる、としている。