『AKB48の野望』発表会レポート…完全オリジナル設定のAKB48が登場するファンタジーSLG

今回開催された発表会では、開発に至った経緯や、ゲームの概要などが紹介されただけでなく、AKB48のメンバーである高橋みなみさん、大島優子さん、島崎遙香さん、川栄李奈さんも登場した。コーエーテクモゲームスの意気込みが感じられる発表会だった。

■襟川氏が開発の経緯を明らかに

まず、コーエーテクモゲームス代表取締役社長の襟川陽一氏が登壇し、今回の開発に至った経緯を明らかにした。2011年5月に開催されたデジタルメディア協会のAMDアワード授賞式で、秋元康氏が「これからはデジタルエンタテインメントに取り組みたい」とコメントしたことを聞き、授賞式後のパーティで「ぜひ一緒にやろう」と意気投合したことが出発点だったという。秋元氏も「信長の野望」のファンだったこともあり、話はトントン拍子で進んだとのこと。ゲームの内容は、天下統一を目指すファンタジーシミュレーションゲーム。「誰でも簡単に気軽に楽しめる内容に仕上がっており、ぜひとも皆様にプレイしていただきたい。大ヒット作にしていきたい。」と意気込みを示した。

■完全オリジナル設定のAKB48メンバーが登場

本作のプロデューサーを務める廣重演久氏が登壇し、ゲームの概要を紹介した（関連記事）。ゲームの世界観は、聖歌でつくられたオリジナルのファンタジー世界「ラ・チャント」を舞台にしたソーシャルゲームで、「AKB48」のメンバー全員「巫女」となり、それぞれの巫女は、「世界征服」や「自分の美しさを世に知らしめる」といった野望を胸に世界制覇を目指していく内容となっている。

本作に登場するAKB48のメンバーは、名前や性格、話し方、人間関係を含めて完全オリジナル設定となる。例えば、渡辺麻友さんは、泣き虫で戦闘能力は低いものの、実は不死身という「シボクナッテミッテ」というキャラクターとして登場する。また柏木由紀さんは、大地と自然の力を操る「」として登場する。それぞれ特徴的な衣装を着ている。

巫女は、4つの属性に分かれる。“獅子の鬣”は、肉弾戦を得意とするファイターで、素早い動きと圧倒的な力で戦場を駆け抜ける。“真理の徒”は、自然の理を極め、魔法を使用する魔法使いの集団。一方で興味のあることしかしない自己中心的なところがある。“技巧の動輪”は、機械を扱う技能集団で、“獅子の鬣”に対して強さを発揮する。前の時代に戦争を引き起こすなど大陸制覇への野望が強い集団。“奏楽の響”は、争いよりも享楽を好む芸術家集団。歌や音楽を得意とし、“技巧の動輪”に対して強さを発揮する。世界の情勢に対する興味は薄い。

プレイヤーは、巫女に仕える指揮官となる。自分の応援する「推し巫女」に仕え、推し巫女の野望を叶えるため、他の指揮官と戦う。戦いは、パーティ同士のカードバトルで、AKB48のカードを集め、最大8人のカードでパーティを作る。育成によって強いパーティを作ることもできる。サービス開始は1月末の予定。

■AKB48のメンバーが登壇

続いて、AKB48のメンバーである大島優子さん、高橋みなみさん、川栄李奈さん、島崎遙香さんがゲーム中の衣装を着て登壇した。まず、巫女コスチュームへの感想を聞かれ、高橋さんは「普段と違う衣装のため、ソワソワする、落ち着かない」と語り、大島さんは「自分はナルシストの役なので、これを着るとナルシスト気分になれる」ため、ゲームの世界に入っていける衣装になっていると語った。また島崎さんは「マントを着てみたかったのですごくうれしいです。夢がかなった」と喜び、川栄さんは「普段のAKBの衣装と似ているため、まだAKB気分がなかなか抜けない」と各人各様の感想を語った。

また、各キャラクターの設定については、大島さんは「自分を認めない人を遠慮なくやっつけ、気がつくと広大な領土を持っているナルシスト魔術師」で、川栄さんは、「いまは平和に芸術活動をしているが、かつての大戦の首謀者。本当は良い人で、操られていたためだった」。島崎さんは「乱世の魔王。AKB48の戦乱の世を画策した設定」で、高橋さんは「さすらいの吟遊詩人であり、戦士でもある設定。ゲームのキーパーソンになる」とのこと。

さらに、完全オリジナルの人物相関図の一部も紹介された。大島さんは、ものすごく優しい板野友美さんを「気に食わない」と思っており、板野さんはやり方が合わないと感じている。大島さんは「相関図、気に食わないって書いてありますね」とツッコミを入れ、笑いを誘っていた。また島崎さんは、大島さんと敵対関係で、渡辺麻友さんと生き別れの姉妹になっているとのこと。島崎さんと川栄さんは「師弟関係、因縁の関係」で、高橋さんは「俯瞰している立場のため、特定の人物との関係は薄い」とのこと。

最後に、各人がゲームに対する感想を語った。

大島さん「普段と違うキャラクターになれるのが面白いですね。皆と戦って国を取っていくのは面白い。ナルシストなので国を一番取っていきたいですね。自分だったら、小嶋陽菜さんを選ぶ。自由だし、かわいいから。」

川栄さん「ゲームはあまりやらないんですが、ゲームのお話を聞いた瞬間、ぜひやりたいと思いました。プレイヤーが誰かの見方になるゲームですが、私は自分の味方について頑張りたい。自分押しです。」

島崎さん「ゲームについて、大島さんとの敵対関係や、まゆゆさんとの生き別れの姉妹、川栄さんとの関係、高橋さんのゲームへの関わり方など気になることがたくさんありました。いますぐ内容が知りたい。麻友さん推しで、それを通じて、自分のキャラクター設定を見てみたいです。」

高橋さん「めちゃくちゃ面白そうなのでぜひ登録して遊びたい。AKB48もファンの皆さんの応援があってこそですし、「ラ・チャント」の世界も皆さんの応援があってこその国盗りです。ゲームの人物設定は、現実とリンクしていたり、全く違う一面もみられるので、とても楽しみです。推し巫女は、小嶋陽菜さんで大島さんと推し被りしてしまったが、ぼっちなので自分を応援してあげないとかわいそうだなと思います。がんばります。」

最後に、PRのメッセージとして「AKB48の野望で、私たちと一緒に世界統一しましょう！」という4人の元気な掛け声で締めくくった。

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