ソーシャルゲーム情報の1週間を振り返る(4月4日~4月8日)

4月4日~4月8日のソーシャルゲーム情報を振り返りたい。この週は、4月4日タイトルリリースが多く出て、さい先の良い週だと喜んでいたら、その後は、リリース数が急減して本当に困った1週間であった。他のゲームメディアでもネタに苦労している様が見て取れた。   [4月4日] サイバーエージェントとDeNA、スマートフォン向けアドネットワークの合弁会社設立 サイバーエージェント<4751>と、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が、スマートフォン向けアドネットワーク事業を共同で展開する合弁会社を設立すると発表した。スマートフォン向けアドネットワークはまだ始まったばかりだが、各社で一定の成果を出し始めている。 他方、スマートフォン向けアドネットワークについては、広告掲載とその後のユーザーの動きをイメージできておらず、出稿に二の足を踏む広告主も少なくないと聞いている。「Ameba」と「Mobage」という強力メディアで始まることは、今後の業界の発展には良い影響を与えるのではないか。   [4月5日] アエリア、スマホ版「ソーサリアン」の日本と英語圏での制作・販売権を獲得 アエリア<3758>が日本ファルコム<3723>と共同で、RPGの名作「ソーサリアン」について、日本国内と英語圏におけるスマートフォン版の制作・販売に関する権利を獲得した。自由度が高く、バリュエーション豊かなシナリオを持つ「ソーサリアン」がどういった形で再現されるのか大いに期待される。個人的にはリリース後も継続的にシナリオが追加できるようだとありがたい。 どうでもいい話だが、(たしか)新光証券で開催された、日本ファルコムの上場前説明会に参加したことがある。山崎社長と名刺交換したとき、「ソーサリアンで遊んだことあるんですよ。オンラインも楽しみですね」と話したところ、「あーそうですか」で終わり、全く盛り上がらなかったことを覚えている。本当にどうでもいい話である。   [4月6日] エイチーム、Android版MMORPG『エターナルゾーン』の制作開始-事前予約の受付も開始 エイチームがAndroid向けMMORPG『エターナルゾーン』の制作を開始するとともに、予約メール登録の受け付けを開始したと発表した。今夏にリリースするようだ。携帯電話のユーザーと一緒に遊べるだけでなく、携帯電話で遊んでいたデータの引き継ぎも可能になるとのこと。スマートフォンへの移行を考えていたユーザーには非常に嬉しい対応であろう。ゲーム自体もスマートフォンになることでどう変わるのか、注目される。   [4月7日] CAリワード、スマートフォン向けリワード広告の提供を開始 CAリワードがスマートフォン向けリワード広告の提供を開始した。CAグループのアプリで提供するほか、外部企業にも対応するとのこと。アドウェイズ<2489>がスマートフォン向けのリワード広告をいち早く展開しているが、今後、アフィリエイトの会社やPC向けリワード広告を展開してきた会社も参入してきそうだ。アドネットワークと並んで熱い分野になりそうな気がしている。   [4月8日] カヤック、総額3億5000万円の第三者割当増資-組織体制も変更 もうあちこちで、書かれているが、カヤックが総額3億5000万円の第三者割当増資で資金調達を行った。業績だけでなく、会社の内部管理体制も整えてきおり、来年中にも上場を目指すようだ。同時にリリースした施策も非常にユニーク。今後の展開が注目される。 あと、カヤックとは関係ない話だが、ある大手SAPが今夏にも上場を目指しているようだ。どことは書かないが、上場審査が順調に進んでいることが伺える情報が取れた。恐らく、8月あたりがメドになるのではないか、とのことである。市場は東証マザーズであろう。