ガーラ、スマートフォンアプリ事業のグローバル展開を強化…米国子会社を15億円で売却

ガーラ<4777>は、スマートフォンとタブレットPC向けゲームアプリの開発・運営事業のグローバル展開に取り組んでいるが、本日(2月1日)、これまでの取り組みと今後の方針を明らかにした。同社は従来、PCオンラインゲーム事業を展開してきたが、3期連続で最終赤字となる見通しで、スマートフォンを新しい収益の柱として育てていく考えだ。グローバル規模で展開したPCオンラインゲームでのノウハウとネットワークを活かす。 最初の取り組みとして、2012年4月に設立された子会社ガーラポケットがスマートフォンアプリ「Super Magical」を2012年6月20日にリリースした。これはスペインのゲーム開発会社Super Mega Teamが開発したiOS用アクションパズルゲームで、AppleのEditor’s Choiceに選ばれた。さらに‘App Store Best of 2012’ではベスト・カジュアルゲームに選ばれた。今後、拡張バージョンの開発とAndroid OS向けの開発を行うとともに、優良なアプリのライセンス獲得や開発、スマートフォンとタブレットPC向けプラットフォームを開発する。  

  また、2012年10月には、子会社Gala Innovativeを米国カリフォルニア州に設立し、スマートフォン向けアプリを開発する準備を進めている。子会社ガーラジャパンは、オンラインゲーム事業のみを行っていたが、日本国内向けのスマートフォンとタブレットPC向けアプリの開発・運営ビジネスの準備に着手しており、今後はオリジナルアプリを提供する予定。 韓国子会社Gala Lab Corp.では、既存のオンラインゲーム事業と同時に、自社IPタイトル「Flyff Online」と「Rappelz」など世界的に多くのユーザーを保有しているPC向けオンラインゲームのスマートフォン版を開発するとともに、オリジナルアプリの企画・開発の準備を進めている。今後はスマートフォンアプリ事業でのゲーム開発で新たな事業展開を図る。 なお、スマートフォンアプリ事業を含む経営戦略を実現するため、米国子会社Gala-Netを韓国のオンラインゲーム開発・運営会社のWebzenに約15億2500万円で譲渡することを明らかにした。2月15日に譲渡が完了する予定。調達した資金は、スマートフォンアプリ事業に集中投資する計画で、システム開発やコンテンツ獲得などに3億円前後の投資を行う。グループの売上高の過半数を占める欧米子会社2社と南米子会社が連結除外となるため、第4四半期から売上高が減少する見通し。
株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
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