電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2月13日、2012年のPHSを含む移動電話の国内出荷台数は、前年比5.8%減の2796万8000台だったと発表した。2年連続のマイナスとなる。
発表によれば、スマートフォンの出荷台数は同44.2%増の1574万9000台だった。移動電話の出荷台数に占めるスマートフォンの割合は前年比13.4ポイント増の56.3%となり、年間で初めて5割を上回った。PHSは、同16.0%減の145万2000台だった。
また2012年12月の移動電話の国内出荷台数は、前年同月比7.3%減の296万3000台となり、8カ月連続でマイナスだった。そのうちスマートフォンは、同8.5%増の184万9000台で、6カ月連続のプラスとなった。スマートフォンの比率は62.4%となり、再び6割を超えた。
なお、JEITA/CIAJの発表する統計は、富士通やソニーモバイルコミュニケーションズ、シャープ、カシオ計算機など日本メーカーの実績を集計したものとなっている。国内で大きなシェアを占めるアップルやサムスンなどは含まれていない。このため、国内で販売された携帯電話の出荷台数やスマートフォンの比率はさらに高い可能性がある。