CyberZ、2012年のスマホ広告市場は243%増の856億円と推定…2013年には1000億円市場と予測

サイバーエージェント<4751>の連結子会社CyberZは、シード・プランニングと共同で、スマートフォン広告市場動向について、2012年の市場規模は前年比243.8%増の856億円と推定される、と発表した。 スマートフォン端末の普及台数が4000万台を突破し、PCやフィーチャーフォン向けサービスを提供していた事業者がスマートフォンでのサービス展開を本格化、スマートフォン上でのプロモーション需要が急速に拡大した。これに合わせてPCインターネット広告やフィーチャーフォン広告を取り扱ってきた広告事業者によるスマートフォン広告市場への参入が相次ぎ、スマートフォン広告商品の提供拡大が進んだ、としている。  

【スマートフォン広告市場規模予測 2011年-2017年】

  商品別は、リスティング広告が同295.6%の534億円(構成比62.4%)、ディスプレイ広告が同169.2%増の210億円(構成比24.5%)、成果報酬型広告が同211.1%増の112億円(構成比13.1%)だった。リスティング広告は、EC、金融、不動産、人材・教育、交通・レジャー向けサービス等の広告主の需要拡大したことが主な要因で、ディスプレイ広告は、ゲームや電子書籍などアドネットワーク需要が全体の8割以上になった。成果報酬型広告は、ゲーム会社や情報サービス提供事業者などのプロモーション需要の増加による。  

【スマートフォン広告市場規模予測(広告商品別) 2011年-2017年】

  さらに、2013年のスマートフォン広告市場は引き続き拡大が見込まれ、同36.2%増の1166億円となる見通し。スマートフォンユーザーや情報サービスの増加、スマートフォン広告商品の拡充が進むことが見込まれる。 両社では、スマートフォン広告は、2014年以降も高い成長水準を維持し、2016年には2000億円規模に達し、また5年後の2017年には2200億規模に達すると予想している。 各デバイスの特性を生かした広告商品が生まれる一方、検索連動型広告のようにデバイスを問わない配信形態をとる広告商品がさらに増えていく、との見方を示した。さらにO2O領域やGPSによるユーザーの位置情報を活用した広告商品など、ユーザーに最も身近なデジタル端末ならではの特徴を生かした広告商品が生まれることが期待される。 なお、この調査は、2012年12月から2013年2月まで行われたもので、スマートフォン広告市場関係者へのヒアリング、両社が保有するデータ、公開情報の収集を通じて行われた。   Copyright © CyberZ, Inc. All Rights Reserved.