VOYAGE GROUP、15年9月期の業績予想を上方修正…スマホ向けSSPの順調な推移で通期売上高176億円→180億円、営業利益22億円→23億円に

VOYAGE GROUP<3688>は、1月28日、2015年9月期の第1四半期(10~12月)決算を発表、売上高42億7400万円、営業利益5億6100万円、経常利益5億9600万円、四半期純利益3億7100万円となった。同社は、昨年7月上場で、2014年9月期の第1四半期決算は四半期連結財務諸表が作成されていないため、前年同期比較はできないが、今回の第1四半期決算の発表と同時に2015年9月期通期の予想の上方修正を発表しており、順調なスタートを切ったと判断できる。
 

セグメント別に見ると、アドテクノロジー事業は、特にスマートフォン向け媒体社に対する「Fluct」の導入提案及び広告収益の最大化支援に注力。これらの取り組み等により、「Fluct」を通じた広告配信数は順調に増加し、売上高は22億9100万円、セグメント利益は3億1800万円となった。

一方、メディア事業は、「ECナビ」「PeX」「リサーチパネル」を中心とした会員向け自社メディアに加え、企業向けのマーケティングソリューション分野が成長。自社メディアでは、特にスマートフォン経由での会員獲得や利用促進に注力した。その結果、売上高は17億2000万円、セグメント利益は2億3000万円となっている。

なお、2015年3月期通期の予想については、アドテクノロジー事業においてスマートフォン向けSSPの業績が当初想定していたよりも順調に推移したことを受けて予想の上方修正を実施。売上高は従来予想の176億円から180億円(前期比19.6%増)、営業利益は同22億円から23億円(同22.3%増)、経常利益は同22億円から23億円(同21.7%増)、当期純利益は同13億円から13億5000万円(同21.2%増)にそれぞれ増額されている。