CRI・ミドルウェア、17年9月期の通期予想を下方修正…新規分野、組込み分野、ゲーム分野海外展開の未達で売上高は15億円→12.5億円に

CRI・ミドルウェア<3698>は、9月25日、 2017年9月期の通期連結業績予想の下方修正を発表、売上高は従来予想15億円から12億5000万円(増減率16.7%減)、営業利益は同2億7000万円から1億円(同63.0%減)、経常利益は同2億6500万円から1億円(同62.3%減)、当期純利益は同1億8600万円から6900万円(同62.8%減)にそれぞれ修正された。
 

修正の理由は、新規分野、組込み分野、ゲーム分野海外展開で売上高の未達が生じたため。新規分野は、VOD向け大型案件が失注となり、約9000万円の未達が発生した。一方、組込み分野は、遊技機向け受注獲得が計画どおりに進まなかったこと、および業務用機器向けエンターテインメント開発案件の受注が来期に時期ずれしたことで約1億1000万円の未達が発生。ゲーム分野の海外展開(中国・北米)において、受注獲得が計画どおりに進まなかったことなどでそのほかにも約5000万円の未達となった。

なお、同社は、2018年9月期の業績見通しも発表しており、売上高15億円、営業利益3億円、経常利益3億円、当期純利益2億1000万円を見込むとしている。
 

国内ゲーム分野は、スマホ向けビジネスの伸長で、売上高8億2000万円を見込んでいる。国内では認知が浸透し採用が伸びているスマホ向けの許諾料を見直し、売上拡大の加速を図る。海外ゲーム分野は、売上高7000円を見込んでいる。世界最大のゲーム市場となった中国での受注拡大に注力していく。

組込み分野は、売上高約3億5000万円を見込んでいる。遊技機向けは、規制変更等の影響やメーカー間の競争激化により、依然として厳しい市場環境ではあるものの、対応を進めてきた新規チップの普及による売上を見込んでいる。遊技機以外においては、業務用機器向けエンターテインメント開発案件等による許諾・受託売上を見込んでいる。また、中長期での事業拡大を視野に、車載向け製品の強化を進めていく。

医療・ヘルスケア分野は、売上高約9000万円を見込んでいる。病院との受託開発案件は前年どおりの推移を見込んでいるが、モバイルデバイス向け年間契約による売上について、サービスの多様化による影響を勘案しているという。大学や医療機関との試験的開発は継続していく方針だ。

新規分野は、上記4分野に該当しない案件を区分しており、新規市場、新製品の売上を中心に、売上高1億7000万円を見込んでいる。動画圧縮ソリューションは、引き合いが増加し需要が見込める監視カメラ市場向け展開に重点を置き、収益化を目指す。また、ゲーム機向けエンターテインメント開発案件などの売上を見込んでいる。 

 
株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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